内容説明
簫蘭の帝都・簫京の玄玲帝の皇宮へ輿入れした美しい王女達の中に、砂漠の小国・佳南のカディナ王女は従者と共にいた。だが王女にとって簫蘭は一年前に攻め入られ、父と兄を連れ去られた因縁の国。皇太子妃として皇宮入りし、帝に謁見して彼女が嗜む観相学で凶相を見て以来、簫蘭の波乱をも予感していた。ある夜、カディナは奴婢の泯美の殺人未遂現場に遭遇し、顔相の素晴らしさから助けるも翌日、春鈴淑妃の毒殺遺体が発見されて…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
簫蘭の帝都・簫京に輿入れしてきた砂漠の小国・佳南の王女カディナ。皇太子妃にはならないと公言する彼女が宮廷内で起きた事件を解決する中華風ファンタジー。攻め入られ父と兄を連れ去られた因縁の国で家族の動向を探り、観相学で帝に凶相を見て以来、簫蘭の波乱をも予感するカディナ。殺されそうになっている奴婢を助けた翌日に起きた淑妃の毒殺遺体を皮切りに、次々と事件が起きる展開で、過去に約束を交わしていた皇太子との複雑な関係や、簫蘭の内部事情も浮き彫りになってゆく中で、誤解を解いて危機を乗り越えた結末はなかなか良かったです。2025/07/09
はなりん
8
小国の王女カディナは父と兄の敵である皇太子妃候補として入宮する。後宮では皇后が暗躍し次々事件が勃発し、全てカディナが疑われ、本人とお付きの侍女と宦官で立ち向かっていく。皇太子のコウとも誤解が解け、幼い頃からのお互いの想いが実を結びめでたし。カディナの何事にも動じない強さと、懐に入れたものには守る優しさが素敵でした。側近の宦官が弟王子のカリムで侍女のミンメイとくっついてこちらも、良かった。でも、側近が2人ともいなくなって大丈夫かしら?2025/06/01
ゆめりす
2
マツオヒロミ先生のイラストで購入。 ちょっと変わった謎解き後宮もの。砂漠出身のカディナのかっこよさや、彼女に惹かれてゆくみんひの心境描写はとても良かった。視点人物がコロコロ変わるのが少し読みづらさがあったのと、色々と要素を詰め込みすぎて一杯一杯になってしまった印象でした。2025/06/20
なにがし
2
まずは一言!カディナがかっこいいい!!強くたくましいヒロインは正義でたまに乙女な部分も最高に魅力的。中華風の国に異国の地からカディナが嫁いでくる様子がロマンがあって素敵だなぁ。作品はただの後宮ラブストーリーではなく本格的なミステリーも絡んできていて容赦のない事件もいくつか起こり、当時は人の命なんてこの程度のものだったのだろうなと思ってしまった。泯美が生きていてよかった。どんなときでもカディナは前向きだから何とかしてくれるという安心感がある。カディナを取り巻く人たちも個性的で惹かれるものがあり、楽しめた。2025/04/11
アイ
1
カディナさま素敵。侍女たちも幸せそうで良かった。一冊で満足度が高いハピエン。2025/05/06
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