内容説明
渋谷の隣、代官山の古い一軒家で父と暮らす椿は二十歳になったばかり。バイト代はほぼ服に費やし、友達に囲まれ、彼女ができたり振られたりの一見刺激的な日々。だがそれはいつまで続くのか。果たして「生活」と言えるのか――文芸の最先端を突き進む作家による、偶然と必然に彩られたジェットコースター・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
145
町屋 良平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、正に「生活」、主人公が、のほほんとと暮らせるのは、代官山在住か、親が裕福?だからでしょうか❓ https://www.shinchosha.co.jp/book/352273/2025/08/21
kei302
46
田中椿 つばくんの生活。住む家を整えながらバイト生活、お洋服が大好き、墨を擦って筆で半紙に字を書きたい衝動ときどき、珈琲を淹れるのが上手な20歳。かれの「生活」は突然奪われ、命の危機に陥る。後半はかれの再生の物語。椿と桜と猫2匹の生活がこの先もつつがなく過ぎてゆきますようにと願わずにはいられない。椿が事件後取り組むようになったコンタクト・インプロヴィゼーション、合唱関係者でもブームになってワークショップに行ったよ。脱力する・身を任せる・相手を感じる・自他の意識が流動共鳴する。この本のテーマかな。2025/06/17
ソングライン
17
ファミレスでバイトし店長の女性と付き合い自分に似合う洋服を買うのが趣味、母は離婚し若い恋人と暮らし作家の父の世話をしている主人公。彼の日常と恋愛を描く第一部。愛する人と結婚するもある事件に巻き込まれ生死を彷徨い不自由な右足を背負うことになる第2部ではある格闘家との生活が始まり、肉体とは愛とは何かという重いテーマが語られていきます。違和感を覚えながらも町屋ワールドに次第に嵌っていくのです。2025/08/19
信兵衛
16
正直なところ、これといったストーリーは無いようでいて、いやあるようでもあり、何を軸として読んでいけばいいのか掴み切れず、 400頁を越える本長篇を読むのはシンドかったです。2025/06/29
そうたそ
12
★★★☆☆ 代官山の古い一軒家にて父親と暮らす二十歳の椿の何ということのない生活。これといった筋もなく、友人、家族、恋愛等々、生活のあれやこれやが書き連ねられるのみ。退屈するかと思いきや、思いのほか読めてしまう。だが、少し癖のある文章ではあるので、読み手は選ぶかもしれない。一部までは面白く読めたが、二部からは失速気味。一部くらいシンプルで良かったのに、と思ってしまう。2025/07/17
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