内容説明
コーンフレークは性欲を抑えるために開発された? 「正常位」の名には人類史が宿っている? アリストテレス、ガンディー、フロイト、正岡子規、医学者、性科学者……先人たちの飽くなき探究と実験により得られた性科学的知見の数々。著者ならではの考察と多角的な視点から生まれた、下ネタの〈総合知〉と称すべき賢者の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
42
タイトルほど頭は良くならないと思う、と我ながら100点の感想を覚えたんだが、下ネタも教養も比較的穏やかで、半笑いで読めるくらいの本だった。とはいえ他人に勧めたり、読んでるところ見られるとだいぶ恥ずかしいくらいの下の話しがふるまわれていて、それを覆すように教養と称したトンデモ知識的なものが強引に追加されているが、言い訳には苦しいという印象、もうちょっと頭いいこと書いてほしい。最終的に、ある単語がむしろ下ネタじゃないという強弁で終わるのだが、下ネタとはそういう問題ではないなと気づかされた。2025/08/02
しんえい
8
めちゃくちゃくだらなかった(褒め言葉)。個別具体的な知識同士を(強引に)掛け合わせて、それっぽい結論に着地させるのが堀元氏の真骨頂。わざわざ『銃・病原菌・鉄』を引用して「究極の要因を探っていこう」みたいなこと書いてるの、本当にしゃらくさい。2025/06/06
清掃員·D
7
頭良くなるのかな笑2025/05/18
Inzaghico (Etsuko Oshita)
6
いやはや、奇書というか怪作というか。ここまで下ネタを真面目に掘り下げた著者に頭が下がる。あまりに「え?」なネタにも、ちゃんと論文や専門サイトを確認している。巻末の参考文献も充実していて、逆に「え? こんな本が出ているのか?」と勉強になる笑 わたしがNYCにいたときにクリントンとルインスキーのスキャンダルがあった。そのときのクリントンの言い逃れは、著者によれば「クリントン大統領の不貞の言い訳は古代ローマ式。古代ギリシア式ならよかったのに」だそうな。どういうことか、知りたい人は本書に当たってもらいたい。2025/08/06
totuboy
5
やっぱり「性」に関する人間の営みっておもしろい。下ネタとくくってしまって、自分から遠ざける人もたくさんいるが、これこそ人間の本質的なところに迫るための切り口なのではないか。この本の知識って、きっと飲み屋で使える。夜の話題に事欠かないためにも是非読んでおく必要あり。2025/06/06