光文社文庫<br> 老人ホテル

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光文社文庫
老人ホテル

  • 著者名:原田ひ香【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 光文社(2025/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334106089

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内容説明

大家族で生まれ育ち、高校を中退してキャバ嬢をしていた天使(えんじぇる、本名)は、裕福な老人、光子の住むホテルで働き始める。長期滞在する孤独な老人たちが住むホテルで、光子に、天使は生きる術を教えてほしいと願い出る――。蓄財のノウハウを伝授され、天使の生活は少しずつ変わり始めるが、やがて世代が違うふたりの持つ過去と秘密が明らかになって――? 「天使のその後」を描く特別スピンオフ短編付き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ダミアン4号

48
最低な親に育てられた日村天使…親元から逃げ出しはしたけれど…ある日、勤めていたキャバクラが入っていたビルオーナーの老女を見かけ後をつける。着いたのは古びたホテル。“小金”はあるが家族と疎遠な老人達が長期宿泊するホテル。老女の話していた“金持ちになれる”方法をどうしても知りたくて…ホテルの清掃員になり彼女に接近する。光子の教えを守って頑張った…勉強して我慢して少しはズルもして…地位と財力を手に入れた…いつ失うか…人の幸せってなんだろう?ホテル住まいの老人達も天使も幸せだったのか?他人に心許せない人生は寂しい2025/10/23

Shoji

31
物語には二つの顔があった。一つは、老人ホテルのタイトルがつけられている通り、高齢社会の暗部を描いた物語。そして、もう一つは、最底辺に暮らす女の金への執着の物語。生活防衛をするためには、自分を守っていかなくてはならない。改めて気付かされた作品であった。お金に翻弄される人々の描写がとても面白かった。2025/04/23

財布にジャック

29
題名から想像した内容と、ズレがあったことは確かですが、それなりに楽しめました。終わり方が微妙なので、読む人によって結末が違うのかもしれません。2025/09/19

てつふふ

28
主人公の天使(エンジェル)に感情移入してしまうので光子さんから指南されて頑張っているところは心地よく読み進められたが、その後の試練や結末がよく分からないモヤモヤが残った。老人ホテルは現実的にはコスパが悪すぎだと思うけど光子さんにとってはベストな選択だったのかも。2025/08/22

mayu

28
ポップな装丁とは裏腹に最初から最後まで少し苦い。老人ホテルという言葉から老人施設が舞台と思いきやビジネスホテル暮らしをしている老人達と、大家族で劣悪な家庭環境で育った天使(エンジェル)の物語。老人達と関わる事で少しずつ学んでいくけれど、心を開く訳でも打ち解ける訳でも無い不思議な距離感に天使の掴み所の無さを感じた。光子と出会えてほんとに良かったねと思うけれど、育った環境から与えられた無知さや諦め、劣等感は天使の人生にどこまでも影響を与えこれからも付き纏うのだろうかと考えてちょっとしんどいなぁと感じた一冊。2025/04/24

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