内容説明
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古事記や日本書記、万葉集に現れる上代語・万葉語の語彙や表現を、解釈の指摘変遷を辿りながら実証主義に基づき検討する。宮島達夫(国立国語研究所名誉所員)、鈴木泰(専修大学教授・東京大学名誉教授)各氏推薦。
目次
枕詞「あしひきの」三種について
記紀神武の歌謡「こき・しひ・ゑね。こき・たび・ゑね。」
「ことさけば」「ことならば」「ことは」の歴史的展開
「かくばかり恋ひつつ有らずは」の「ずは」
万葉語「しなふ」とその周辺
万葉語と記紀とのかかわり
万葉語の終止形と連体形の同義性
記紀における「ウル」と「タク」など
方言・地形にも注目
橋本博士の「とほしろし」論など
連語にこめられた心情
上代語における「へ甲」と「へ乙」
「みつれ」と「うたかた」など
枕詞からの問題語の究明
「くすむ」の深意