内容説明
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ファビアン口語訳天草版『平家物語』について、よく研究されてはいるが、わからない点も多い。たとえば当時の「天草学林」のことなど殆どわかっていない。特に、ファビアンの伝記についての従来の研究は全く不十分であった。編者の経歴を明らかにすることによりその作品にも迫ることができるのであり、これにより「平家」のことばを巨細にえがくことに成功したものである。なお、これにはシュッテ神父の労作によるところが大きい。
目次
前編 天草版平家物語とファビアン(天草学林
天草版平家物語とその周辺
ファビアン伝
日本語教科書
天草版平家物語 序文小解 ほか)
後編 キリシタン資料と中世語攷(ローマ字-漢字のアルファベット
キリシタンの日本語学習
キリシタンの漢語二題
「宮仕ふ」考
はなし(咄)とその類義語 ほか)