星の文化史

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星の文化史

  • 著者名:後藤明【編著】
  • 価格 ¥4,950(本体¥4,500)
  • 丸善出版(2025/04発売)
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  • ISBN:9784621310601

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内容説明

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古来から人類は、夜空を見上げ星をながめてきた。最新の機器や天文学の専門知識が存在しなかった頃でも、人々は観察された天体の動きの規則性を生活に取り込むことによって暦や方位観を発達させ、農業・漁業などの暮らしを発展させてきた。同時に人々は星の動きや形に生活や信仰を投影し、物語を紡ぎ、儀礼や信仰を発達させた。やがて大規模なモニュメントを建造し、その信仰や暦観を刻み込んだ。本書は、地球上の地域を章ごとに分け、各地に言い伝えられている太陽や月、星々と重ねられた世界観・方位観、生活との結びつき、そして星の名称から星にまつわる神話やユニークな伝承・信仰を、専門家でなくてもわかりやすく解説し、天文と文化の豊かな世界に招待する。

目次

序章
コラム:彗星・流星
1章 オセアニア
アボリジナルの人々の天空観と天文神話/ポリネシア/コラム:ソロモン諸島西部の「いびき星」・神話の星々
2章 北米
北米先住民族の星の神話/天空の時計:イヌイトの民族天文学/コラム:先住民と天文学的知識/コラム:北アメリカ先史時代ホプウェル文化における天体と遺跡
3章 中南米(ラテンアメリカ)
マヤ文明の星,暦と神々/アマゾン/帝国の天体観測/コラム:チムー王都の景観に刻まれた「王朝史」: 星と山をめぐって/コラム:テオティワカン/コラム:メキシコ,オアハカ州にある古代の山上都市モンテ・アルバン
4章 アフリカ
古代エジプト/ドゴン/サハラ以南のアフリカの星文化/コラム:バカ・ピグミーの星はホタル?/コラム:カナリア諸島の謎の遺跡
5章 ヨーロッパ・北ユーラシア
ケルト文化/東欧スラブ /ギリシャの天文学/シベリア・極東ロシアの先住民族たちの星の世界/コラム:旧石器時代の天文学/コラム:サーミの天文観と天文神話
6章 西アジア・中央アジア
古代メソポタミア/アラビア/モンゴル/コラム:オマーンの農業暦
7章 南アジア・東南アジア
インド/インドネシア/コラム:フィリピンの山と海の星座/コラム:海の民バジャウの星/コラム:アンコール・ワット
8章 東アジア
中国/日本列島の先史・古代における天文文化/アイヌ/コラム:てぃんがーら(天の川)で,ウナギ釣り/コラム:現代の七夕/コラム:考古学向け天体シミュレーションソフトarcAstro-VR/コラム:渋川春海と国産の暦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sheemer

13
物理図書館の新入書の陳列にあり、借りてきた。天文の物理学でない文化史的意味を南オセアニアから南北アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカ、いわゆるユーラシア、中国、東アジアと一巡して日本に至る順序で各項をコンサイスにまとめた本だった。世界全般のこのような枠組を把握するにはいい本なのだろうが、いかんせん軽い気持ちでついでに手に取った自分のほうの心の準備が足りなかったらしく、通読で終わってしまった。また気を入れて読むかリファレンスとして利用したい。2025年2月の新刊。2025/04/28

Go Extreme

2
ヨーロッパ・北ユーラシア: ケルトやギリシャの天文学ー古代メソポタミアの影響を受けて発展 星座や神話が地域の文化的背景と結びつき 西・中央アジア: メソポタミアやアラビアの天文学 モンゴル文化ー星の観察が神話や伝承と密接に関係 南・東南アジア: 天文現象が農業や航海に活用 星座や天文現象の実用的役割が重視 天文現象の文化的意義: 農業や生活リズムと深く関わる 天の川や惑星の動き→神話や伝説の形成 現代の天文学と文化: 科学の発展が古代の知識と交差→新たな宇宙観 天文観測技術の進歩→新たな神話や文化に影響2025/02/10

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