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内容説明
高校の社会科教員と推理小説作家という「二刀流」の生活を続けてきた著者は、あるとき親の介護問題に直面する。一人で背負った親の介護。それは先の見通しがつかず、精神的にも追い詰められる日々だった。そのあとに襲ってきた兄弟姉妹との相続トラブル――。実体験をベースに、介護を経験した人たちのナマの声を拾って見えてきた日本の社会構造的な欠陥。超・高齢社会で「転ばぬ先の杖」として大事な心構えとは。核心をつく提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
99
「介護は少なめに、相続は多めに」と考える兄弟姉妹がいたとしたら、悲惨である。ミステリー作家でもある著者は、父親の介護を引き受けてから約12年間、最後の4年半は休みなしで毎日介護をしたが、一切介護をしてこなかった兄弟姉妹Aに親の死後相続について訴えを起こされた。そして裁判では、介護の有無に関わらず、財産の相続は等分になされるのである。このようなケースは思ったより多く、親孝行をした者が受けた現実としていくつかの実例を挙げている。介護からの逃げ得を防ぐために介護の記録をすすめているが、ため息が出る読後感でした。2025/07/09
フム
22
図書館本。湊かなえ『C線上のアリア』に過酷な介護が描かれていたのを読んでいたので、図書館の新刊コーナーに置いてあるこの本が目に飛び込んできた。筆者は高校の教員を介護退職している。一人で介護、看取りを経験した後の、まさかの相続トラブル。しかし、これはよく起こることらしい。介護からは逃げるだけ逃げておいて、相続にはどんどん権利を主張して手段を選ばない、悲しいことだが、そういう経験をした人の実例も書かれていた。親の介護もだが、自分が介護されるようになった時、トラブルが起こらないように備えたいものだと思った。2025/09/16
hirorin
9
著者自身が体験した介護と相続の兄弟トラブル。読んでびっくり~何にもしなかった人の方が、しっかり相続の権利を主張するんや。結局、調停申し立て→訴訟となったら、弁護士が入るので、直接接触は禁じられる。そして、兄弟は絶縁へ。色々なケースが。結婚もキャリアも諦めて介護離職した人、介護のために自分自身のお金も時間も使った人。でも、そんなの裁判になるとほぼ意味がないらしい。しっかりした証拠なんて取ってる人、兄弟が揉めるなんて想像してないし、親も我が子たちが揉めるなんて。2025/07/05
やぎママ
9
家庭裁判所での調停、審判、異議申し立てを繰り返し、2年以上かかってようやく祖母の遺産分割が成立した。しかし、この先また次々とせまるであろう遺産問題に対し、最新の情報が入った新刊のこの新書を読んだ。自分が経験して周知の内容もあったが、新しい情報などもあったし、いろいろなケースも描かれていて、少しでも知識を増やせたかな?2025/07/01
ミズグ
9
親の介護は確かに不公平、逃げ得はあるのかもしれない。 それでも、逃げ得する人はそういう人だった。 以上で終われないのか? 親の介護を通して人間の本生が炙り出る。 それで今後の付き合いも決まるし、もやっとしてたことが明白になる。 それでよくないか?2025/05/04




