永久磁石同期モータ - PMSMの基礎から設計・制御・評価まで

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永久磁石同期モータ - PMSMの基礎から設計・制御・評価まで

  • ISBN:9784339009910

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内容説明

永久磁石同期モータ(PMSM)の制御と設計の基礎から,具体的な制御システム・モータ設計手法・特性評価法までを解説。できるだけ多くの設計事例や実験結果を含め,理論だけではなく具体的なイメージを持てるように配慮した。

目次

1章 永久磁石同期モータの基礎
1.1 はじめに
1.2 PMSMの概要
1.3 PMSMの基本構造
 1.3.1 電機子巻線と回転磁界
 1.3.2 PMSMのロータ構造
1.4 トルク発生原理
1.5 PMSMの特徴
1.6 数学モデルと基本式
 1.6.1 各種座標系と座標変換
 1.6.2 三相座標系の電圧方程式
 1.6.3 a-b座標系の電圧方程式
 1.6.4 d-q座標系の電圧方程式
 1.6.5 d-q座標系での特性式
引用・参考文献

2章 電流ベクトル制御法と出力特性
2.1 はじめに
2.2 電流ベクトルと基本特性
 2.2.1 電流一定時の電流位相制御特性
 2.2.2 トルク一定時の電流位相制御特性
 2.2.3 鎖交磁束一定時の電流位相制御特性
 2.2.4 電流ベクトル平面上の特性曲線
2.3 電流ベクトル制御法
 2.3.1 最大トルク/電流制御
 2.3.2 最大トルク/磁束制御(最大トルク/電圧制御)
 2.3.3 弱め磁束制御
 2.3.4 最大効率制御
2.4 最大出力(最大トルク)制御法
 2.4.1 電流ベクトルの選択可能範囲
 2.4.2 制御モードⅠ
 2.4.3 制御モードⅡ
 2.4.4 制御モードⅢ
 2.4.5 最大出力制御
2.5 モータパラメータと出力範囲
 2.5.1 最小d軸鎖交磁束と速度-トルク・出力特性
 2.5.2 可変磁束モータ
 2.5.3 速度-トルク・出力特性の一般化
 2.5.4 要求出力特性を満たすモータパラメータの範囲
引用・参考文献

3章 ベクトル制御システム
3.1 はじめに
3.2 電流制御システム
 3.2.1 ベクトル制御システムの全体構成
 3.2.2 電流制御システムの基本構成
3.3 ベクトル制御
 3.3.1 速度制御システム
 3.3.2 モータモデルに基づく電流ベクトル制御
 3.3.3 電圧フィードバックによる弱め磁束制御
 3.3.4 高速時のd軸電流優先制御
 3.3.5 損失最小化制御
 3.3.6 電圧利用率向上による高出力・高効率化
 3.3.7 方形波駆動(1パルス駆動)
3.4 モータパラメータのオンライン同定
 3.4.1 同定アルゴリズム
 3.4.2 パラメータ同定用モータモデル
 3.4.3 同定モデルと同定特性例
引用・参考文献

4章 センサレス制御
4.1 はじめに
4.2 センサレス制御の概要
 4.2.1 位置推定の基本原理
 4.2.2 各種センサレス制御法
 4.2.3 基本システム構成
4.3 拡張誘起電圧推定方式
 4.3.1 a-b座標系での位置推定
 4.3.2 回転座標系での位置誤差推定
 4.3.3 位置・速度の推定法
 4.3.4 拡張誘起電圧推定方式の特性
 4.3.5 過変調,方形波駆動時の特性
4.4 高周波信号重畳方式
 4.4.1 高周波信号重畳方式の基本
 4.4.2 高周波電圧重畳方式
 4.4.3 高周波信号重畳方式の特性
4.5 全速度域センサレス制御
4.6 位置推定精度の向上
 4.6.1 モデルベースセンサレス制御における位置推定誤差の要因
 4.6.2 パラメータ同定による推定精度の向上
 4.6.3 低速時の特性改善
4.7 電流センサレスと低分解能位置情報の高分解能化
 4.7.1 電流センサレス制御システム
 4.7.2 低分解能位置センサのみを用いたベクトル制御システム
引用・参考文献

5章 直接トルク制御
5.1 はじめに
5.2 トルクと磁束を制御する原理
 5.2.1 システム構成と特徴
 5.2.2 トルク制御
 5.2.3 磁束制御
 5.2.4 制御できる条件
5.3 トルクと磁束の指令値作成法
 5.3.1 電流制限のためのトルク制限
 5.3.2 最大トルク/磁束制御のためのトルク制限
 5.3.3 最大トルク/電流制御のための指令磁束作成
 5.3.4 弱め磁束制御のための磁束制限
5.4 DTCのシステム構成
 5.4.1 磁束推定
 5.4.2 トルク推定
 5.4.3 指令電圧計算
 5.4.4 トルク制御器のゲイン設計
 5.4.5 制御特性
5.5 DTCの高性能化
 5.5.1 トルク制御系の線形化
 5.5.2 トルク制御器のアンチワインドアップ
 5.5.3 トルク制御系の異なる構成
 5.5.4 FPGAに適した指令電圧計算式の演算高速化
 5.5.5 弱め磁束制御に関する電流制御方式との比較
引用・参考文献

6章 設計の基礎と特性解析法
6.1 はじめに
6.2 モータ構成要素
 6.2.1 モータ構成要素の概要
 6.2.2 永久磁石配置
 6.2.3 フラックスバリア
 6.2.4 電機子巻線(分布巻)
 6.2.5 電機子巻線(集中巻)
 6.2.6 特殊な巻線方式
6.3 有限要素法による磁界解析
 6.3.1 有限要素法の概要
 6.3.2 ポストプロセスにおける諸量の計算
6.4 基本特性の算出法
 6.4.1 瞬時トルク
 6.4.2 電流位相-トルク特性
6.5 d-q座標モデルのモータパラメータ算出法
 6.5.1 永久磁石による電機子鎖交磁束
 6.5.2 d,q軸インダクタンス
6.6 制御特性の算出法
 6.6.1 最大トルク/電流制御
 6.6.2 電圧制限の取り扱い
 6.6.3 弱め磁束制御
 6.6.4 最大トルク/磁束制御
 6.6.5 鉄損の考慮
 6.6.6 効率の計算
6.7 ロータ構造のモータパラメータへの影響
 6.7.1 永久磁石の埋込方法
 6.7.2 永久磁石の埋込深さ
 6.7.3 磁石層数
 6.7.4 フラックスバリア
6.8 設計プロセスと設計例
 6.8.1 設計のプロセス
 6.8.2 磁石材料変更時に特性を維持できるロータ設計
引用・参考文献

7章 IPMSMの設計
7.1 はじめに
7.2 電動車駆動用モータの高効率化
7.3 電動車駆動用モータの小型・高出力・高効率化
 7.3.1 小型・高速化による出力密度の向上
 7.3.2 高性能磁性材料の適用による高効率化
 7.3.3 遠心力に対するロータ機械強度の確保
7.4 低振動・静音化
 7.4.1 スキュー
 7.4.2 フラックスバリア非対称化
 7.4.3 ロータ表面窪みによるコギングトルク低減
 7.4.4 微小ホール配置によるラジアル力低減
7.5 省・脱レアアース化
 7.5.1 フェライト磁石補助形同期リラクタンスモータ
 7.5.2 希土類ボンド磁石PMASynRM
7.6 可変磁束モータ
 7.6.1 アクティブタイプの構造例
 7.6.2 パッシブタイプの構造例
7.7 自動設計システム
 7.7.1 遺伝的アルゴリズムと粗メッシュFEMを用いた自動設計システム
 7.7.2 自動設計システムによる高効率運転領域最大化
 7.7.3 自動設計システムによるトルクリプル最小化設計
引用・参考文献

8章 モータ特性評価法
8.1 はじめに
8.2 実験システムの構成
8.3 電気系定数の測定
 8.3.1 概要
 8.3.2 永久磁石による電機子鎖交磁束
 8.3.3 d,q軸インダクタンス
8.4 特性測定
 8.4.1 電流位相-トルク特性
 8.4.2 速度-トルク特性
 8.4.3 効率特性,効率マップ
 8.4.4 瞬時トルク波形
8.5 損失分離
 8.5.1 銅損・機械損・鉄損
 8.5.2 PWM高調波による鉄損
引用・参考文献

索引

感想・レビュー

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株式会社 コロナ社

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コロナ社読者モニターレビュー全文へのリンク https://www.coronasha.co.jp/np/resrcs/review.html?goods_id=8174 レビュー一部 特にセンサレス制御では位置・速度を推定する手法だけでなく、電流を推定する手法も記載されており非常に勉強になりました。また、数多くの文献を参照しているので、それらを参照すればより理解が深まると思います。 専門書ではあまり記載されていないモータ特性評価方法の記載もあります。2024/07/31

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