内容説明
世界最大の都市であった江戸で、最も栄えた遊興場所・吉原。340年もの長きにわたって存続し、あらゆる男たちを魅了した理由には、吉原特有の強固で狡猾なシステムがあった。その仕組みと実態を解き明かす、江戸・吉原好き必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
254
【読メ遊廓部】こんちは、わっちァ、はした女郎じゃおざんせん。ちょうど三分のミカママざんす。遊廓文化について、大雑把には知ってたつもりだけど、この永井さんの「事典」はまさにその大雑把な知識のスキマを埋めてくれるような秀作。当時の遊女たちの過酷な生活ぶりには、心がキリキリ痛む。せめてそんな日々の中、少しでも気の休まる楽しいことがあったことを願う。遊廓部バイブル認定。2017/08/13
ann
60
コミュ課題本。吉原遊廓の内外の基本がわかりやすく書かれている。遊廓モノを読む時の、優れた水先案内になる本。2016/10/29
リキヨシオ
23
時代小説「みをつくし料理帖」で主人公の親友が在籍した「吉原」。読んでいると物語の分岐点となる吉原が気になった。数々の時代小説に登場する江戸幕府公認の遊郭「吉原」の歴史と内部と内情が説明された事典本。1618年から営業を開始した「元吉原」は、1657年浅草に移転して「新吉原」として営業を開始する。時代小説に登場する吉原の多くは浅草の「新吉原」で営業は1958年まで続いた。2万7百坪という広大な土地に1万人の人間が生活し、そのうち3千人が遊女だったという。この本を読むと時代小説がより一層楽しめる事間違いない!2015/11/13
鬼灯の金魚草
20
コミュ課題図書:細かいところまで実によく判る。吉原にいたほうがご飯が食べれたというのは意外でした。でも考えてみればそうだ、すっごい体力勝負だし、医療も発達してない頃なのだから。ああ切ない。2016/10/24
ポメ子
13
吉原の歴史の他、妓楼の内部、客、遊び方、遊女たちの生活、行事など、とても分かりやすく記されていて、かなりの吉原についての知識が得られた。吉原関連の時代小説のお供においておこうと思う。2019/03/27
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