クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり! バッハ、ショパンの自筆譜をアナリーゼすれば、曲の構造、演奏法までも分かる

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クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり! バッハ、ショパンの自筆譜をアナリーゼすれば、曲の構造、演奏法までも分かる

  • 著者名:中村洋子【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • DU BOOKS(2025/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 750pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907583774

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内容説明

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音大生の99%は、基本的な「和声」「対位法」を理解できていない。
それは西洋クラシックの基礎であるバッハを本当に学んでいないからです。

ピアノの先生方、クラシック愛好家、音大生に
大好評の中村洋子・アナリーゼ講座(人気ブログ「音楽の大福帳」)を補筆、
歴史的名演奏のCD解説も収録。


―主な内容―
chapter 1
「エリーゼのために」の7小節目「ミ ド シ」は誤り、「レ ド シ」が正しい
「エリーゼのために」手書き草稿は、声部ごとに符尾の方向を変えている

chapter 2
そもそも「和声」「対位法」とはどういうものでしょうか?
一生忘れない「暗譜の方法」
「絶対音感」という語に惑わされるのは、もう止めましょう

chapter 3
《浅田真央&キムヨナさんへの感想》が、東京新聞「こちら特報部」に掲載
ラフマニノフ「鐘」の特徴は「ロシアの半音階」、その源泉はブラームスにあり
レンブラント、ルターの肖像画と二枚のフェルメールを見る

chapter 4
バッハ「無伴奏チェロ組曲全6曲」の調性がもつ本当の意味
バッハ「無伴奏チェロ組曲全六曲」の白眉「5番」のサラバンドを分析する
平均律第2巻「12番 f-Moll」を例に、バッハの和声を見てみましょう
世界で通用した唯一のリート歌手中山悌一先生

chapter 5
ショパン・エキエル版は、本当に原典版か?
「森繁久彌」さん、「萩原朔太郎」の「純情小曲集」、そして「西洋音楽」

chapter 6
「エクスタシーの連続が現代のクラシック音楽」と、アファナシエフの批判
聴衆に媚びる演奏家と、演奏家に媚びを要求する聴衆

chapter 7
モーツァルトはバッハの4声フーガを弦楽四重奏に編曲して勉強
モーツァルトKV331の自筆譜見つかる、エレガントではなく劇的な音楽だった
chapter 8
シューマンの音楽評論、音楽の本質を珠玉の言葉で表現
ベルガマスク組曲は「調性崩壊の音楽」の一里塚
ドビュッシー「子供の領分」は、どこの出版社の何版を使うべきか

chapter 9
ヴィルヘルム・ケンプ85歳、最後のコンサートと彼の言葉
Woody Allen ウッディ・アレンの映画「Midnight in Paris」を見る
フルトヴェングラーの記念碑的なMatthaus-Passionマタイ受難曲の指揮

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

93
「音楽の大福帳」という著者のブログがいい。特に「アナリーゼ講座」はとても勉強になる。そんなブログを抜粋した一冊。自分の楽譜を取り出し、ピアノで音を確かめながら読むと、随分時間がかかってしまったが、新たな気付きに満ちた楽しいひと時になった。著者は、バッハ、ショパン、ドビュッシーを西洋クラシックの本流と言う。更に、バッハを機能和声で分析すべしという主張や、ショパンのエキエル版への痛烈な批判など、著者ならではのユニークな主張を、少し首を傾げながらも、とても面白く拝聴する。私は、こういう音楽の読みものが好きだ。2022/07/25

tom

12
この本は、バッハの音楽をベースにして、それ以後の大作曲家や演奏家が、どのように音楽を作ったかを説明している。楽典の素養のない私には、チンプンカンプンが大半だけど、たぶん、この本は良書。それから、世間の演奏家に罵詈雑言を投げつける気合も凄い。彼女が、世間でどのように評価されているのかは知らないけれど、ここまで書くのだから、嫌われてるのかも。でも、本気で音楽が何かを語ろうとしている人のようにみえる。というわけで、彼女のチェロ組曲の楽譜を買ってきた。この曲は、沖縄の旋律を思い出させます。2016/03/19

Opus13

1
その昔、市田儀一郎先生によるバッハ作品の分厚い解説書を読んだ。さかさまの音形やシンメトリーの音形が曲中に配されていること、そこまでは分かった。でもそれ以上は、田舎の中学生の脳味噌にはきつかった。この本の、フーガの構造を解説した部分を読みながら、手元の譜面を開いてみると、何がどうなっているのかがじつによく分かる。「テーマはfで」「スタッカートで」という“決まり”を守るだけでは、バッハにはならないのだということも腑に落ちる。出版市場が厳しいなか、こうした本を出してくださったことに感謝。2020/02/21

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