内容説明
自信をもって生きるために――
逆転の発想で現代に生きる名言を読む
「折れない言葉」「折れない言葉II」「錆びない生き方」
に続くシリーズ第4弾。
青年期をすぎたころ、ある人の言葉に出会った。その人は言う。
「あなたは独りではない」と。
「独りでいるときは、わたしとふたりだと思えばいい。二人のときは三人だと思いなさい。どこにいても、いつでも、わたしと一緒だと思うこと」
言葉とは不思議なものだ。どこにいても、いつでも、自由に思い出すことができるのである。(本文より)
心に刺さる108の〈名言〉を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
141
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。 シリーズ第四弾、著者セレクトの古今東西の名言は、味わい深いものがあります。著者も大谷翔平ファンの模様です。 https://mainichibooks.com/books/essay/post-719.html2025/08/06
nonpono
62
2025年4月刊行。「サンデー毎日」の連載。ある言葉に対して文章を添える。コロナ禍のマスクについてや古今東西の名言、出会った人への言葉、仏教、多岐に渡る様々な言葉の彩り。五木寛之の文章がなじむのは、若い時にある夕刊紙の連載を競馬の予想とともに読んでいたのもあるのだろうか。文章がしっとり心地よく入ってくるので、さくさく読めた。印象的なのは吉田兼好の「花はさかりに、月はくまなきをのみ 見るものかは」。大谷翔平を例に出し、「時分の花」を語る。今、わたしたちが大谷翔平という才能を見れることの幸せを思うのだった。2025/07/22
けんとまん1007
47
古今東西の言葉を、どう受け入れるのか。一つ一つの言葉が、こころに沁みこんでくる。慌てず騒がず、時間をかけて自分のものになるように心がけていくこと、それを続けることが大切。それにしても、最初に坂本龍一さんが取り上げられていて、しかも、音楽家ではなく思想家というのが、なるほどと思う。2025/08/17
funuu
7
また読んでしまった五木寛之 サンデー毎日に掲載 負けるが勝等 の諺等でさすがに読ませる文にしてある 対談をした人を数えたら500人あたりでわからなくなった 美空ひばりは 休んだ事はないとの事 どんどん新しい歌手がでるので自分の場所を取られるから 貝原 益軒の本は 江戸時代以来売れている 次のものを我慢する。 あれこれ食べてみたいという食欲 色欲 むやみに眠りたがる欲 徒らに喋りたがる欲 我慢と言うか管理 性交時は尿は我慢するな等のセックス管理が読まれる理由 と指摘2025/05/05
Go Extreme
5
孤独と寄り添う言葉 若い頃の出会い 多くの人の中にいても感じる 孤食と孤独死 心の中で言葉を思い出す 見知らぬ人とも言葉を通じて 生きることはむずかしい 金子みすゞの詩 失望しても絶望するな 変わるもの変わらぬもの 名言は百薬の長 羹に懲りて膾を吹く 負けるが勝ち 深い共感を呼ぶ力 悲しい歌を歌うことで AIの進化に対する危惧 マスク着用による影響 世界史の莫大な問題 案ずるより読むは易し 活字を聴く 対談の名人の極意 嫌いな奴とはやらんこと 老いに対する受容的姿勢 温かい語り口調 ユーモラスな表現2025/04/11