集英社ノンフィクション 午前三時の化粧水

著者名：爪切男【著】

集英社（2025/03発売）

• ISBN：9784087881097

内容説明

40歳を過ぎた体重125キロの作家が、ひょんなことから「美容」と「健康」生活に目覚めたら……。
肌はもちもちプルンプルン、30キロもやせ（リバウンドも）、そして、最後にはなんと結婚!?

ドラマ化された『クラスメイトの女子、全員好きでした』に続く、やさしくて、おもしろくて、ためになって、ときに泣ける、前代未聞の「おじさん美容エッセイ」全37篇。

“美容の師”として尊敬する女優・タレントＭＥＧＵＭＩさんとの特別対談も収録。

目次

太っちょゴブリンと午前三時の化粧水
たかが洗顔 されど洗顔
パンダの涙と化粧水
さよなら炭酸飲料
ルイボスティー・イン・マイマイン
復讐のシートマスク
書を捨てよ 町へ出よう 養命酒を飲もう
「いびき対策アプリ」で人生について考える
恋する太っちょゴブリン 新しい冒険の旅に出る
フォトコラム 午前三時の写真館 PART１
僕らの卵焼き記念日
風呂・匂い・洗濯・布団…同棲って大変だ
村上春樹に毒づきながら白湯を飲む それが私の「朝活」です
キミを愛してる 足の裏まで愛してる
迷わず抜けよ 抜けばわかるさ 脱毛だ～！
富士そばの客の中で私の眉毛が一番格好良い
日本の夏 美容おじさんの夏 トトロの夏
化粧水に酒風呂 酒粕パック！ 日本酒って美容にもいい!!
ただ爪を切るのではなく 爪と共に生きてみよう
ここでキスして～おじさんのリップクリーム狂騒曲～
私はかつて二重跳びの天才だった
ライト・オン・マイ・ファイア～お灸に火を点けて～
ヨーグルトという白い沼
天下分け目の健康診断
チョコザップはこの世の楽園だ
ハイパーハードボイルド納豆レポート
僕とピロリ菌の七日間戦争
二重まぶた狂騒曲
フォトコラム 午前三時の写真館 PART２
新しい恋の相手は炭酸水？
恥ずかしい！ だけど楽しいトルソーウォーキング
愛の名のもとにダイエットに再挑戦！
化粧水とシートマスクへの過剰な愛情
美容は自分のために 健康は大切な人のために
勇気を出して人生初のおしゃれバーバーへ！
最愛のパートナーと挑む最大の挑戦 それは“生活”
フォトコラム 午前三時の写真館 PART３
肌年齢診断に行ったのよ
憧れのフェイススチーマーと美顔器を買ってみた
結構深い！ ご当地美容の楽しみ方
2024年大晦日の爪切男
特別対談 ＭＥＧＵＭＩさん、おじさんでも美容にハマっていいですか？
あとがき
爪妻からの手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[くさてる]

通りすがりの小学生に「太っちょゴブリン」と容赦ないあだ名をつけられる容姿の中年男性が、女友達やプロの助言を手掛かりにすこしずつ健康と美容の道を歩いていくエッセイ。自虐的なユーモアから醸し出される面白みが、やがてポジティブなものに変化していく過程が楽しかった。まったくその手のことに縁がなかった人が自分の変化を喜び満足して、さらに……と前向きになっていく心境の変化、こういうのを読み心地が良いというのだと思います。巻末にはMEGUMIとの対談も掲載されています。おすすめ。

2025/04/29

[aloha0307]

作家生活の不摂生から体重125キロの40歳を過ぎた爪さん．．．小学生からついたあだ名が”太っちょゴブリン”📗ひょんなことから化粧水にめざめたのを皮切りに「美容」と「健康」生活に目覚めたら．．．体重は30キロ減＆彼女もでき人生がどんどん良きループに回転していきます（自分へのの接し方が劇的に変わったのです）。主人公を読み進めるほどに愛しく思えます🌷結婚に至った彼女の言葉がまたいいんです；「私に愛されたという証拠をあなたに残してあげたい」．．．深い愛のひとつの答えですね💜

2025/08/07

[林檎]

年齢も近く面倒くさがりで飽き性な部分も共通してる爪さんの美容エッセイ。『爪さんなりの頑張りの記録』を読んで私もやるか！って気持ちになった。何より身近な物から手を出して、楽しみながら時にサボったり挫折してたりするのがリアルでいいし、可愛く幸せになってる爪さんが微笑ましく羨ましくなった。MEGUMIさんと対談とか凄過ぎるでしょ(笑)。

2025/05/10

[たっきー]

40代で体重が130キロ近くあった著者が、化粧水をつけて肌が変わったことをきっかけに、美容に目覚め、食生活を見直した。結果、30キロ近く体重を落とすことに成功。炭酸飲料が好きで、毎日リットル単位で飲んでいたが、ルイボス茶に置き換えるようにもなった。そのきっかけをつくった女性とは結婚。40代になっても人生変えられるという勇気がわく。

2025/08/18

[FuSa]

笑いとホロリに交互に襲われ続ける稀有なエッセイ。若手男子にとって美容が当たり前になりつつある今、30代後半より上の世代に強くおすすめしたいエッセイです。美容以上の知識と感動が得られます。

2025/06/10