内容説明
60歳はあたらしいスタートラインを引き直す時
『天然生活』『天然生活web』で人気のエッセイスト広瀬裕子さんの新刊が発売になります。
50歳、55歳と年齢をテーマに執筆してきた著者が、60歳を迎えるまでの日々に考え、選択し、アップロードしている暮らしの知恵を1編ずつ丁寧に書き下ろしました。
「抗うことなく、あきらめることなく、自分に合った選択をしていく。気持ちのこと、身体のこと、家族のこと。
いままでのことを振り返りながら、60代のために新しいスタートラインを『引き直したい』と思うようになりました」と広瀬さんは語ります。
60歳はあたらしいスタートラインととらえ、これからの生活小さな暮らし、グレイヘア、家族の看取りなどをていねいに一編一編綴ったエッセイ集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
akiᵕ̈
25
考え方や人としてのあり方が大好きで、ずっと追い続けている著者も60歳という年齢に。両親を看取ったり、住まいにも変化があったり、そんな変化の中で今の自分に相応しい、気持ちやカラダを楽に、心地良く生活が出来る選択を常にしながら実践している姿は、全くブレがない。一人で暮らしている今、どうしたら気持ちよく暮らせるか、生きていけるかを考えながら、70代80代に向けての新たなスタートは、人生の先輩の生き方としてもとても参考になるし、歳を重ねることの楽しさも教えてくれている。2025/03/30
ozoz
5
55歳の前作から60歳の今。「今、こう思うのです」が淡々とつづられるリズムが落ち着きます。正解がない人生なのに、探してしまう日々。それもいいですね、と素直に受け取れる自分がいて、勝手に伴走感。指輪のお話好きです。2025/08/30
manami
4
確かに60歳というのは、自分の新しいラインを引き直すのにちょうどいい頃かもしれません。著者の言葉どおり「無理に抗うことなく、かと言って、あきらめることもなく」。素敵な暮らしとか、丁寧な暮らしとか、そういったくくりではなくて、何か1本筋のとおった著者の生き方を、なぞっていったような気持ちになりました。2025/06/03
Go Extreme
3
人生の終盤の住まいと家具 思い出のない椅子で過ごす時間 わたしに合う家具を選ぶ 重い鍋を手放す時 家電は買わずにレンタル コンパクトな住まいの心地よさ 手にした家具、手放した家具 いま現在の自分の眼で世界を見る 違和感よりも心地よさ 服の数を決める ひさしぶりの新しい靴との出会い 足元をみて自分を大切にする 自分のためのエンディングノート 父からの贈り物を受け取る 生活を詩的に見つめる 過去の友との新しい関係 泣くことを受け入れる 鳴らない電話の安らぎ 夕食の食べ方を変えたら 喪服を手放すという選択2025/04/25
104ちゃん
2
「日常のいくつかのことに少しずつ負担を感じることが増えました。本当にかすかな変化で、静かに降る霧雨のようでした。」のところ、まさしく今の私です。何がって聞かれると明快に答えることはできないけれど、以前は簡単にできていたことができなくなっていることに気づく機会が増えました。そして、無理がきかない・・・。(2025・15)2025/09/28




