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内容説明
まだ吹く風が肌に冷たい初春、落葉樹林の林床でひっそりと美しい花を咲かせ、林の木々が葉をしげらせ、林床に光が届かなくなるとその姿をまったく消してしまう野草があります。スプリング・エフェメラル(春のはかない命、の意)と呼ばれるこの野草たちは、なぜこの時期に花咲かせ、短期間に姿を消すのでしょう? ふんだんに描かれた春の植物や生き物の儚い生命力が見られる絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
47
スプリング・エフェメラル、まだ林が木々の若葉に覆われる前、太陽の光が地面にたっぷり届く寒い時期に、花を咲かせ、実を結び、そして、そっと姿を消す。イチゲ、ヒメニラ、フクジュソウ、…。庭のカタクリも、柔らかな葉が芽吹いたと思ったらすぐに密やかで優しげな可憐な花が咲き、あっという間になくなってしまう。そうか、スプリング・エフェメラルか。その後に季節を迎える植物、地面の中の様子、一年が優しい植物画で描かれている。2022/03/26
KEI
34
北の国の雑木林の1年、特にスプリング エフェメラルと呼ばれている植物たちに焦点を当てて描かれています。1つ1つの絵が繊細で美しい!地面の中の様子まで描かれていて大人でも充分楽しめました。太陽の光を譲り合って、懸命に生きている植物たち。素敵な本です。2017/05/01
東谷くまみ
33
ぽたぽた…屋根から落ちる雪解け水、庭を見れば白い雪が少しとけて日の光でキラキラしてる。もうそろそろかな…ワクワクしながら庭石の陰を覗いてみると-小さい頃、巡る季節の中でこの時期が一番好きだった。とけ始めた雪の中から顔を出す福寿草やクロッカス…早春を告げる花たち。英語でスプリング・エフェメラル(春のはかない命という意味)、なんて可愛い名前🥰寒さで木々たちがまだ眠っている間に、大急ぎで花を咲かせ実を結び命を繋ぐことを選んだ花たちは一年のほとんどを地中で過ごし、たった2ヶ月間だけを地上で過ごす。すごいなぁ✨️2025/02/14
花林糖
18
(図書館本)【春を感じよう 読書会】スプリング・エフェメラル(春のはかない命をいう意味)と呼ばれる植物の仲間を紹介している。花や植物が丁寧に描かれていて見応えあるのですが、幼虫や虫も丁寧に描かれていて苦手な人は注意が必要です、、、。2019/04/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
かたくりが、7年も8年もかけて花を咲かせるとは知りませんでした。2019/03/12