内容説明
アフリカ・ケニア北西に位置するエンザロ村では「ジコ」がどこの家でも見られます。そればかりではありません。「パティパティ」は、子どもたちにとても人気があります。「ジコ」とはかまど、「パティパティ」とはぞうりのこと。ふたつとも日本人の生活の知恵が生み出した伝統的なものです。日本から遠くはなれたアフリカの村に、なぜこんなものが見られるのでしょう? そこには、ひとりの日本人女性が深く関わっていました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
98
ケニアの首都ナイロビから北西に。岸田袈裟さん30年の取組。セメントでつくった箱に小石砂を入れ汚れを漉しとる装置。熱が逃げないようにかまどを作る。一度に3つの煮炊きができる。つくるのにお金がかからない。こどもがそばでころんでもやけどをしない。たきぎが4分の1ですむ。水のつぼを載せたままにしておくと飲み水の消毒ができる。3日の講習。日干しレンガで土台をつくり,粘土で被う。岸田さんは岩手県遠野の生まれ。わらぞうりパティパティ作り。学校や家でトイレで使う。いろいろわかってすごい。第7回【みんなで絵本】参加2013/09/14
とよぽん
57
日本のかまど、草履をケニアのエンザロ村に伝えて衛生状態や暮らしの向上に大きく貢献した日本人女性! ドキュメンタリー絵本とでも言えばいいのだろうか。相手のことを思っての支援が大きな実を結び広げた。ブラボー!2022/12/30
新田新一
24
アフリカの人達の衛生状態を劇的に改善したかまど、エンザロ・ジコについての絵本です。素朴で優しい絵のタッチに心が和みます。エンザロ・ジコを考案したのは、日本人の岸田袈裟さんで、これには嬉しくなりました。海外に行くと日本人は好かれて、尊敬されていることが分かります。先月英国に行った時に、アフガニスタンの人に会いました。その方は、中村哲医師の尽力は忘れない、私は日本人が好きだと言ってくれました。岸田さんや中村さんのような日本の個人の力が世界を変えているのだと思います。このことを忘れないようにしたいです。2024/07/25
たまきら
22
図書館放出本。絵本としても、活動紹介としても素晴らしい本です。常々その国の人たちの暮らしに合わない支援は自己満足でしかないな…と先日ある団体の方と話していて感じたのですが、ケニヤで日本人女性が現地の材料を使って、資金などの負担もなく作れる、便利なかまど(兼水の消毒)を広めているお話です。女性たちがじぶんのかまどの工夫を自慢しているところが素敵。また、この方はわらじ作りも伝え、この二つの効果で病気やけがが原因で死んだり障害を持つ子供たちが激減したそうです。いや~感動しました。素敵な人がたくさんいるんだなあ!2016/08/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
4年生ブックトーク授業 教科書掲載のおすすめ本から選書 日本人女性(岸田袈裟さん)が考案・普及。水も安全になり、赤ちゃんの死亡率もダウン。この本のような環境を想像できていなかったようで、どうしてかまどで水も安全になったのか、を知りたいと言ってくれた子が多かったです。 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。2019/12/11
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