内容説明
世界が戦火に包まれている。ガザやウクライナで、他にも多くの地域で戦争が起きている。なぜ、人類はこれほどまで戦争をするのか。それほどまで殺し合うことが好きなのか。なぜ仲良く暮らせないのか――。本書では、平和学・中東イスラーム学・国際関係学を専門とする著者が、戦争の原因と平和への展望を考察する。
内容は、著者の前著『きちんと知ろうイスラーム』と同じく「3人の対話形式」をとり、第一部では、戦争の原因を四つの段階に分けて分析し、第二部では、最近の戦争やイスラームと仏教の平和、暴力にあらがう志向様式を論じている。
目次
はじめに
第一部 戦争の原因は何か
1 戦争とは何か
2 類人猿と人間の違い
3 狩猟採集から農耕牧畜へ
4 国民国家の成立
5 経済的要請
第二部 最近の戦争と平和への展望
6 イスラエル・パレスチナ紛争
7 ウクライナ戦争
8 イスラームと仏教の平和と共存
9 暴力にあらがう
おわりに
参考文献