創元推理文庫<br> 恐怖の愉しみ 〈下〉

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創元推理文庫
恐怖の愉しみ 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488535025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

21
上巻も良かったが、こちらはより粒揃いかも。「失踪」の不気味さ、「色絵の皿」のユーモアとすれすれの不気味さ、「一対の手」「角店」は間違いなく時代に残る名作だったし、「誰が呼んだ?」「南西の部屋」のラストの切れ味も印象に残る。怪談がお好きな方には間違いなくおすすめです。2022/06/07

鷺@みんさー

11
古典の名作を集めたアンソロジー。今の私たちが想像する、わかりやすいホラーとは違うが、様式美の恐怖が味わえる。何より、この時代これらの国々では、夜は蝋燭の灯りしかなかったことを忘れてはならない。今の日本で、真の暗闇を味わおうとすれば、お寺の胎内巡りくらいだが、この時代では闇は彼らの隣人であった。そういった想像力をたくましくして読むべき作品集。こちらのblogの感想も参考にどうぞ。→http://kanpeki.at.webry.info/200909/article_1.html 2017/04/02

Kouro-hou

11
上巻に比べるとストレートな怪談が多めかな、という印象。しかし変化球も多め。 デ・ラ・メアの「失踪」は漠然として恐怖ポイントが最初わからず、後で解説を読みなおし再読して気が付きました。ヤダ怖い。私もまだまだです。 ベンスンの「シャーロットの鏡」は神父版百物語の抄訳。その中の「わたしの話」は語り手も聞き手も恐怖ポイントに気づいていないけど描写が秀逸という、恐怖は書けばいいもんじゃないという怪作。 このシリーズ、本来全10巻の予定が平井先生もあちらに行ってしまわれたために3巻で終わったのが惜しまれます。2014/01/09

スターライト

9
デ・ラ・メア「失踪」ボーエン「色絵の皿」スミス「壁画のなかの顔」キラ=クーチ「一対の手」ジェイコブズ「徴税所」アスキス「角店」レイヴァー「誰が呼んだ?」メトカーフ「二人提督」ベンスン「シャーロットの鏡」アラン「ジャーミン街奇譚」エドワーズ「幽霊駅馬車」フリーマン「南西の部屋」所収。古典的な話が多いからかあまり怖さは感じなかったが、13人の神父が集まってそれぞれ不思議な話を語る趣向の「シャーロットの鏡」(抄訳)は印象に残った。完訳を読みたいが、どこかで邦訳されていないものか。2011/09/03

歩月るな

8
上巻では意識しなかったが語り始めの一行に力がある。幾つかジェントルゴースト物が納まっているが、『一対の手』『角店』には嬉しいものが込み上げてくる。幽霊屋敷物が解りやすく恐怖染みているが、収録の順番を見てみると、温かな話でほっこりさせてから突き落として来る話が迫る、いやらしい(効果的な)順番になっている。お皿は返してしまうが「悪意」の点では『色絵の皿』にその印象は無い気もするし、『二人提督』はともかく『ジャーミン街』は芝居を見れているので特に悪意も見られない。では『南西の部屋』はどちらなのか?その答えは――2015/09/08

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