内容説明
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
194
阿部 智里、2作目です。前回読んだ「発現」よりも上質なファンタジー、本書が新章だとすると続編はあるのでしょうか❓ 古代より、エメラルド、マラカイト等、碧色の宝石は珍重されています。 https://www.shinchosha.co.jp/special/kogonomidori/2025/07/14
ゆみねこ
78
阿部さんの新たな作品は、精霊の物語。風・火・水・土の4つの要素を持つ精霊たち。かつて火竜(ドラゴン)に家族を焼かれた少女ナオミは風の精霊を統べる絶対権力者・蜻蛉帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか」と誘われて後宮に入ることに。後宮の大きな秘密、クセの強い寵姫たちと謎めいた皇后。面白かった!2025/06/18
星群
69
あぁ、だから〝皇后〟の碧なんですね。納得です。土・水・風・火の精霊をはじめ、様々な動植物の精、の世界。素敵過ぎます。一目ならぬ一読みで虜になりました。八咫烏の世界よりも好きかも。宮廷ロマンスなのかと思いきや、シフターフッドでしたね。皇后は生きているのか、手に汗握りました。続編出るかな?この一冊で終わりにするには、勿体無い世界です。是非とも続編希望!!2025/07/09
pohcho
62
火・水・風・土の精霊の世界。家族を殺された土の精・ナオミは風の精の孔雀王に助けられ、鳥籠の宮で暮らしていた。土蜘蛛と蔑まれながらも穏やかな日々だったが、風の精霊を束ねる蜻蛉帝に見初められ、寵妃候補として後宮の巣の宮に入ることに。冷酷無比で恐ろしい蜻蛉帝の見せる優しさにとまどうナオミだが、巣の宮には大きな謎があり・・。孔雀にトンボに蜂。独特の世界観に魅せられつつ、ミステリー絡めてくるのは阿部さんらしいと思っていたら、シスターフッドが現代らしくてよい。それぞれのキャラクターも魅力的だった。表紙も素敵。2025/06/17
万葉語り
47
烏の新刊と思いきや、表紙を見てないなと思った。しかし阿部智里の世界観は共通していて面白かった。鳥は虫を愛でる、火と水は相いれない。土は落ち着いている。なんだかポケモンの世界観と似ているなと思った。2025-392025/06/29
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