ガザの光――炎の中から届く声

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ガザの光――炎の中から届く声

  • ISBN:9784750358543

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内容説明

燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、私たちは何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。

読者のみなさん、この本を読み進めるあなたは、その行動によって人の命を救い、歴史を変える可能性を持っている。あなたには何ができますか? 何をしますか? この本に意味を持たせてくれますか?
――リフアト・アルアライール「ガザは問う」より

◎リフアト・アルアライール(リフアト・アライール)さん、
2024/10/13(日)NHKスペシャル「If I must die ガザ 絶望から生まれた詩」にて紹介◎

目次

はじめに
序章[ジハード・アブーサリーム]
ガザは問う――いつになったら過ぎ去るのか[リフアト・アルアライール]
なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか[アスマア・アブー・メジェド]
永遠に続く一時性という悪循環を打ち砕くこと[シャハド・アブーサラーマ]
ぼくの足をもう踏まないで[バスマン・アッディラウィー]
失われたアイデンティティ――農民と自然の物語[アスマア・アブー・メジェド]
どうしてあなたたちはまだここにいるの?[バスマン・アッディラウィー]
ガザ地区の戦争被害を受けたコミュニティにとって実験的なデザインが持つ倫理的意義[サーレム・アル=クドゥワ]
ガザの暗闇に人々が灯す光[スハイル・ターハー]
パレスチナ人の権利を取り戻し、生活の質を向上させるツールとしての人工知能(AI)[ヌール・ナイーム(アナス・アブー・サムハン訳)]
輸出品はオレンジと短編小説――ガザの文化的闘い[モスアブ・アブー・トーハ]
五一日間続いたもやの中で[ドルガム・アブーサリーム]
移動制限というナクバ――ガザ、過去を振りかえることこそが未来への道[ユーセフ・M・アルジャマール]
夢を見させて[イスラア・ムハンマド・ジャマール]
二〇五〇年のガザ――三つのシナリオ[バスマン・アッディラウィー]
瓦礫を押しのけて咲くバラ[モスアブ・アブー・トーハ]
AFSC(アメリカ・フレンズ奉仕団)について
訳者あとがき[斎藤ラミスまや]
解説[早尾貴紀]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

38
実に重厚な1冊と唸る。ガザについて無知なぼくはその無知を棚に上げてついつい「ディアスポラ」「ポストコロニアリズム」「オリエンタリズム」といった威勢の良いタームでガザを俯瞰しそうになるが、ここに収められている文章群はむしろそうした勝手なレッテルをいましめガザ(ひいては世界それ自体)のリアルを細部まで見つめることをこちらに誘う。そして、ここにおいてできることはあるかと問いかけている。そのためにはなんでも知りすぎて冷笑主義や虚無主義に浸る現実逃避をやめて、あらためて自らに内在する可能性を信じ抜く覚悟が必要だろう2025/02/03

yuki

12
戦禍の中で生きている人々の現実と希望…ガザの人々の真摯な声に何も知らない自分が恥ずかしくなります。「書くことは証言することであり、一人の人間の記憶よりも永く残る。自分自身と対話し世界にも伝えることが私たちの義務だ。私たちが生き残ったことには理由がある。それは喪失の物語、生き抜く強さの物語、そして希望の物語を語るためだ」(リフアト・アルアライ…空爆で亡くなったガザを代表する詩人)という言葉やガザでtと大きな意味をもつ図書館活動。ガザから眼をそらさないようにしたいと思います。2025/03/20

takakomama

8
ガザ内外に住むガザ出身のパレスチナ人作家たちによる本。ガザに住んでいる人々の制限された不自由な生活の実情を知りました。事態を解決する方法は見つかりませんが、一日も早く平和になりますように・・・と願わずにはいられません。2025/12/24

ねこねこ

8
農業、文化、建築、歴史など、新しい視点や知識が詰まった一冊だった。執筆は2021年。“10月7日”は始まりではない。だが今ガザの状況は何十年にもわたる迫害と虐殺の歴史の中でも最悪だ。2050年のガザを展望する章があるが、このままだとガザは消滅してしまう、2050年を待つ間でもなく。「根強く残り続けるのは(中略)、生きようとする精神そのものだけだ。それこそが最も深い闇を照らす光である。」だとしたら、ガザは光の中にあり、ガザで起きていることを知りながら止めることのできない私たちは永遠の真っ暗闇の中にいる。2025/04/07

みさと

6
イスラエル軍による大規模ガザ攻撃の中から届けられた当事者たちの声。1948年のナクバ(大惨事)は、決して過去の出来事ではなく現在進行形の苦しみ。パレスチナ人は「難民」ではなく、故郷を強制退去させられた帰還を望む人々。帰還すべき故郷では従来のオリーブなどが引き抜かれ植生が変えられ歴史や生活が消し去れている。オスロ合意は和平ではなく分断。大学や図書館が爆撃され、知識・文化が消し去られている。代わりに世界に流布しているのはイスラム原理組織ハマスによるテロという一方的物語。ガザで生きている人たちの叫びが聞こえる。2025/06/06

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