創元推理文庫 暴風雪

著者名：Ｃ・Ｊ・ボックス【著】/野口百合子【訳】

東京創元社（2025/04発売）

• ISBN：9784488127183

内容説明

猟区管理官ジョー・ピケットは、アレン州知事からある事件の捜査を命じられる。昨年7月に、英国大手広告会社社長の女性が、サラトガ地区で失踪した。彼女はジョーの娘シェリダンが働く高級リゾート牧場に滞在後、空港へ向かう途中に忽然と姿を消していた。行方を探るためにジョーが現地へ赴くと、盟友の鷹匠ネイトが現れる。彼はジョーに、タカ狩りに関する問題の解決に協力してほしい、その代わりジョーの調査を手伝うと言う。サラトガ担当猟区管理官の謎めいた離職も絡んで、事態は予想外の展開に……。大人気冒険サスペンス・シリーズ新作！／解説＝若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[タツ フカガワ]

ワイオミング州猟区管理官ジョーは、イギリス人女性社長がサラトガの高級リゾート牧場に滞在後に失踪した事件の捜査をアレン州知事から命じられる。が、なぜ管轄地でもない自分があたるのか……ジョーは違和感を抱く。ネイトの危うさはいつも通り。今回はジョーと23歳になった長女シェリダンとの、微妙に変っていく父娘関係にも心温まるが、最終ページのオチには笑ってしまった。その後の顛末、読みたかったなあ。

2025/05/27

[わたなべよしお]

　今作もとても良かった。前半は、英国人女性の失踪事件をメインに、なぜジョーが駆り出されるのか、なぜ、当地の猟区管理官が失踪しているのか。なぜ、真っ当な捜査機関が排除されるのか、などなど、多くの謎が提示される。それだけでも興味は尽きないが、失踪事件の捜査など、猟区管理官の仕事と全然、関係なくなっちゃったじゃん。と思ったが、最後にはちゃんと回収されるところがまた憎いね。良いシリーズです。

2025/05/30

[慧の本箱]

おお～もう18作目になるんだ。あのシェリンダもすっかりレディになって中々頼もしい。それにしてもどこまで性悪なのミッシー！

2025/08/24

[あかぽち]

読まずにはいられない、猟区管理官ジョー・ピケットのこのシリーズ。今作は知事にいいように使われるジョーとは反対に、自分の意思で働く場を決めている長女・シェリダンとの絡みが、とても良い。ネイトもいるとなると、やはり楽しさ倍増でした！でも、そこで終わるんかい！！

2025/06/04

[Naoko Takemoto]

面白かった！新しい知事からのミッション。セレブ向け牧場に滞在していた英国人女性ざ行方不明になり、それを探せと。こんなバカバカしいミッション、やってやれないし、実際クビを宣告されるが、やり切ろうとするのは『もし自分の家族だったら…』という自分ごとに置き換えてしまうから。ジョーだなぁ。都合良くネイトが登場するが、ネイトって冷淡で美しいイメージだったが、なんか泥臭い印象を感じたが、何はともあれ友情は永遠である…

2025/07/27