内容説明
24歳の誕生日に突然現れたのは、1時間に1歳ずつ成長する、自由奔放な「もう一人の私」だった――
後悔ばかりの人生に訪れた、鬱陶しくて、愛おしい、最高の誕生日プレゼント。
連続テレビ小説『虎に翼』脚本家による話題作!
「なんだかなぁ」とさえない日々を過ごしてきたひとみ。
けれど二十四歳の誕生日を迎えた0時過ぎ、目の前に突然赤ん坊が現れる。
1時間に1歳ずつ成長するその不思議な子は、なんと過去の自分自身だった――
自由奔放な彼女に振り回され、うんざりしていたひとみだが、
自分への誕生日プレゼント代わりに、これまで諦めてきたことをしてあげよう、と思い立ち……。
人気脚本家のオリジナル小説、待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
桐一葉
1
小川公代さんとのトークショーの時、絶対実現して欲しい〜!!!!って思ってたから文庫化めっちゃ嬉しい☺️吉田恵里香さんはずっと変わらぬ思いを抱いて作品を作ってらっしゃるんやなぁと読み始めからもう感じた。在りし日の自分をどうこうすることはできひんとずっと思ってたけど、ずっと悔やんで考え続けてるおかげで同じような場面に出くわすと思い描いているような対処ができたりする。そうすると、あの頃の自分をケアしているように思える。誰かに何かをしてあげられた時とか。そういうことを思い出す作品やなぁ。すき!2025/04/12
よっちん
0
研究室2025/08/01
ekottyk
0
本作は、何かをきっかけに過去を回想するという構造ではなく、歳を取る自分の分身との触れ合いを通じて過去の自分やトラウマを時系列順に強制的に振り返らせられるという斬新な構造を取っている。如何に今の嫌いな自分が形成されてきたかを体感するという効果もあるが、何より興味深いと感じたのは、嫌いなはずの過去の自分が変わることを後押ししてくれるところである。分身からすると自分なので変わって幸せになって欲しい、でもあくまで他人なので好き勝手言えるという構図が上手く相補的に作用し、最終的に一歩を踏み出せている。2025/06/18
Yukipitasu
0
虎に翼等で最近大人気の吉田恵里香さんの小説。存在すら全然知らなかった。文庫化してくれてありがとう。 『恋せぬふたり』の小説版は単行本も文庫版も未読なのだけど、後書きで読みたくなってきた。他に積読本が大量にあるしドラマで内容知っているからと後回しにし続けてきたけれど、小説家としての仕事が詰まっているならまた別の楽しみ方ができそうだなと。 10年ほど前の作品だから、SNS事情が若干懐かしい。今ならフェイスブックじゃなくてインスタだろうな。2025/04/23
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