内容説明
選挙中に発生した現総統の狙撃事件。
現場で発見されたのは、合うはずのない2つの弾と2つの薬莢――
台湾発、本格謀略小説!
総統選の投票7日前、台北市で演説中の現総統が狙撃された。直ちに捜査を開始した警察は、近くのホテルの一室からライフルの薬莢2つを発見する。だがそれは、一命を取り留めた総統から見つかった弾とは合致しないものだった。その頃、熱炒店に身を潜める狙撃手小艾は、元刑事老伍に呼び出されて現場付近にいた。嵌められたと気づき、消えたライフルの弾の行方を追ううち、政界の闇が浮かび――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
路地
43
台湾、イタリア、スイスと場面移動が多く躍動感に満ちた前作と比べると、本作は台湾、日本間の移動はあるものの、登場人物たちの経歴やその心理の動きに焦点が当てられているように感じる。前作と変わらないのは、現場で命を懸けて奮闘する老伍や小艾はどこまでも駒として扱われる一方で、権力とカネを巡って政争を操る黒幕である政治家、有力者たちの腐敗が際立っているところ。次作の翻訳が待ち遠しい。2025/05/28
わたなべよしお
24
うーむ。まぁまぁというか、そこそこ面白いし、3作目も読みたい、とは思っている。けど、1作目の方が好きかな。今作は実際に台湾総統選で起きた事件をモチーフにしている。事件の謎解きに、銃による戦闘シーンもあって悪くはない。しかし、これは原文の問題なのか翻訳なのか分からないが、全体的に意味が取りにくい。え?っと読み返すことがたびたびあった。2025/04/15
み
18
やや苦戦(^^;政治家の世界は、万国共通なんでしょうね。お話しが、あちらの勢力、こちらの勢力と複雑でした…。明日、選挙に行かねば。2025/07/19
Naoko Takemoto
10
一作目の評判良く、私も楽しめた作品だが、Amazonの星評価が低くて不安を感じながら図書館から順番が回ってきた。久々にガッツリしたミステリ読書で、まあ、なんとか読み切ったが……星の低さは納得。台湾総統選挙の候補者の演説中の銃撃事件。政治的策略に巻き込まれる〔ガイ〕、と書くとオッ、と思われるだろうが、これが生半可じゃいかない。なせそこに〔ガイ〕?みたいな。小説だからといってやりすぎはいかんよ。作者、高梁酒を飲みすぎたね。2025/06/12
鴨の入れ首
6
2025年3月刊。図書館本です。2004年台湾総統選挙を題材にしたサスペンス小説だそうです。ヒリヒリするような謎解きに銃撃シーンもあって、とても面白いと思いました。ボリューミーな小説ですが、それと思わせない充実した内容だったので、続編もあれば読みたいと思います。2025/04/26
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