内容説明
逮捕、自殺…大統領が悲惨な末路を辿る韓国
戒厳令、弾劾、逮捕……
暴走する大統領か、反日左派か?
韓国社会の闇に朝日新聞元ソウル支局長が迫る!
第1章 非常戒厳、何が起きたのか
第2章 権力者の軍隊から国民の軍隊へ
第3章 歴代大統領の栄光と末路
第4章 韓国の民主主義は本物か
第5章 北朝鮮と周辺国 韓国はこれからどうするのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
93
2024年12月3日韓国の尹錫悦大統領が戒厳令を布告して衝撃を与えた。そしてわずか6時間後に戒厳令は解除されたが、その理由はどこにあったのか、著者は韓国で数多くの関係者に聞き取りを行って詳細にまとめている。尹大統領が、朴槿恵大統領の捜査を任された検事出身であり、「正義があればすべて解決できるという考え」の持ち主で、政治に疎くシージメンタリティの傾向があり、野党に弾劾案を乱発されて、妻と酒とユーチューブに救いを求めてエコーチェンバー現象に陥ったというもの。韓国政治のこれまでと今後を占うタイムリーな新書。2025/03/23
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
13
▼本書は、2024年12月3日に韓国のユン前大統領が発令した戒厳令を巡る騒動と、その背景にあるユン氏の思考、与野党の関係を分析する▼著者は朝日新聞記者で広島大学の客員教授。ソウル支局長等を経て現職▼政治家出身でないユン氏が同窓関係者を重用し、YouTube視聴に傾倒したことが、彼の言動に影響を与えたと著者は論じる▼北朝鮮や中国など周辺国の反応にも言及▼次期大統領が決まった今、韓国政治の最新状況を知る上で有益な一冊だ。2025/06/03
ベンアル
6
図書館本。昨年末に発生した韓国の懲戒令について、その経緯と歴代大統領について学ぶことができる。今回の原因はねじれ国会による予算審議が進まない、大統領がYouTubeの見すぎによるエコーチェンバー現象が大きい。また、大統領下の軍部による政治や国民への攻撃が考えられるため、騒ぎになったようだ。2025/05/19
松村 訓明(まつむら のりあき)
3
韓国社会に興味があるため購入しました。筆者の牧野愛博さんは、韓国に関する著作がたくさんある方です。この本は昨年12月に尹大統領が非常戒厳を発出した背景やその状況を詳しく教えてくれます。私は尹大統領が就任され、日本と韓国がお互いに信頼できる関係になりつつあると思っていましたので、尹大統領が大統領失職となったことは非常に残念だと思っています。韓国の現在が知りたい方にはお薦めします。ありがとうございました。2025/05/04
Go Extreme
2
韓国大乱 非常戒厳令 尹錫悦(ユン・ソンニョル) シーゼンタリティ 金建希(キム・ゴンヒ)夫人 国務会議 戒厳法第77条 不正選挙の主張 文民統制下の戒厳令 特殊戦司令部 軍の士気低下 大統領たちの栄光と末路 保守と進歩の対立 検察出身者 検察愛 学歴競争 医師不足問題 占いと政治 北朝鮮のハイブリッド戦 米韓同盟 ポスト尹錫悦 YouTubeの影響力 民主主義の脆弱性 朴槿恵弾劾 犬の食用禁止 ソウルと地方の格差 北東アジアバランス外交 レーダー照射事件 李在明(イ・ジェミョン) 国民の不信感2025/04/21