灯火

著者名：本城雅人

祥伝社（2025/03発売）

• ISBN：9784396636777

内容説明

夢破れた男のセカンドキャリア
信じた道は、正しかったのか――
後輩ジョッキーはなぜ背信に及んだのか。
裏方に転じた彼が見た人間の業とは。

俺はコーチではない。暗路を行くジョッキーの灯火でありたい。
落馬事故が因でジョッキーを引退した河口八宏。失意のなか選んだセカンドキャリアは、現役ジョッキーに代わって騎乗馬を探すエージェントの仕事だった。
人馬の命が最優先、公正確保を信条に、最低限のアドバイスしか施さずとも、担当する松木と郡司がＧＩで一、二着を独占するほどの大躍進を遂げた。ところがその矢先、八宏は思いがけない事態に直面する――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[starbro]

本城 雅人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、騎乗依頼仲介人お仕事小説、ややミステリでした。騎手騎乗仲介人と言う職業を初めて知りました。サラブレッドの物語には、名作「優駿」のような感動を求めますが･･･ 競馬界も狭い世界なので、人間関係等、色々あるんでしょうね。 https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396636777

2025/06/26

[イケメンつんちゃ]

本城雅人 雨降りしきる日曜日 豊公橋と萱津橋 渡る国境 単行本を読んでみました 飛龍十番勝負 第七十一弾 今回は 本城雅人先生 こう見えても 競馬知らないし 川田優雅 戸崎圭太 全く知らないし レーベンスティール ディープモンスター 全然知らないし 秋競馬 長澤まさみも忙しい なかなかの 少し変わった競馬ミステリー 僕みたいに 競馬を知らない者でも 面白く読めました 社会学者とウイルス学者 西田亮介と宮沢孝幸 老人ホームから帰国したら ブラウン管の向こう側から 激しいやりとり こちらも貞子もひく 茂木敏充

2025/10/06

[rosetta]

★★★☆☆競馬お仕事小説。騎手と調教師の間でマネージメントをする騎乗依頼仲介者。師匠から公正さを叩き込まれた主人公だが、彼の元にやってくるジョッキーには勝負の世界だからこそ勝ち負けだけにこだわる奴らもいて…ダビスタとかやっていたから自分には面白かったけど、興味がない人には退屈かも?クライマックスがしょぼくて残念

2025/05/26

[きあら]

ジョッキーのために勝てる馬を探す騎乗依頼仲介者、通称エージェント。G1で三つ勝ったことのある八広は、ジョッキーを引退してエージェントになった。競馬のことなのでよく分からない世界で、エージェントとしての仕事を淡々と描いているけど、本城さんの描く人間ドラマはいつの間にか引き込まれてしまう。

2025/04/20

[tetsubun1000mg]

競馬ファンというわけではないが、筆者の「あかり野牧場」を読んでいたのでリアルに競馬を感じることができた。　あとがきで筆者が武豊に海外のエージェント事情を教えてもらったのがきっかけと書かれていた。　トップジョッキーから中堅、ルーキー騎手のレース出走事情やレース場のコンディション情報、調教の仕方などリアルで面白かった。　ただ終盤のどんでん返しはやや凝りすぎかな？　ストレートな展開のほうが盛り上がったんだけどなあ。

2025/04/05