ちくま新書<br> 風俗嬢のその後

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ちくま新書
風俗嬢のその後

  • 著者名:坂爪真吾【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2025/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076755

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内容説明

夜の仕事に就く理由は様々だ。失業のため、虐待から逃れて生き延びるため、大学の学費や病気の治療費のため、ホストやバーの売掛金の支払いのため。性風俗で働くことには、昼の世界よりも圧倒的に高額な報酬を手にすることができる可能性がある反面、ストーカー被害や性感染症、社会的な信用といった面での大きなリスクが伴う。彼女たちはなぜ性風俗産業で働きはじめ、どのようにして卒業したのか。実際の体験談から脱がずに生きる方法を模索する。

目次

はじめに/第一章 自分を傷つけずに働ける場所/1 自分の名前で呼ばれて仕事をして、やりがいを感じたかった/2 昔の栄光ばかりが頭の中にあって、売れるための努力ができなかった/3 身体を提供しないと、人とつながれない/4 「人の役に立っている」という感覚を得られる、とても貴重な場所/5 自分の名前で働くために/コラム1 最も忌み嫌われ、最も頼りにされている男たち/第二章 時計と窓のない世界/1 風俗は自分にとっての「原点」です/2 苦しむ必要のない苦しみを味わっていた/3 風俗嬢は医者に向いているかもしれません/4 女性として生きていくために、風俗で働くことを利用しました/5 誰かのためではなく、自分のために生きる/コラム2 「忘れられる権利」と「忘れたくない経験」/第三章 私を支えてくれる人/1 好きになれる何かを見つけたい/2 セカンドキャリアを実現した人は、情報や言葉を残さない/3 自分自身が成長できた場所でした/4 自己肯定感の低さは、パパ活や風俗では回復しない/5 必要なのは、パートナーとの対等な関係/コラム3 不安になっていないと不安! /第四章 誰もが「脱がずに生きる」ことのできる社会とは/1 あえて違う世界で生きていくしかない環境に自分を追い込んだ/2 「性風俗とは何か」という問いに答える/3 境界線と向き合って生きる/おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tezukirby

13
インタビューを元に風俗嬢を辞めるために必要な、本人の資質と社会の条件を明確にしようという試み。それ自体は必要だと思うが、本書で紹介されていた女性達は皆理性的で幸運で、本人たちも語るように「例外的」だった。風俗嬢や夜職を辞めるために必要な資質を持つことが出来ない人達(本書を読むにそちらの方が多数派なのでは?)の紹介やその人達の目線を知りたいし学ぶべきだと思った。あと、僕は電書で購入したので無かったが、この帯付いてたら買いづらくないか?2025/08/13

Re哲学入門者

9
帯のえっちぃイラストに惹かれて買いましたが面白い。現役の風ではなく、引退した風や水に焦点を当てるというのが新鮮で良かった。最貧困女子とは打って変わり、誇りなどを感じることも多々あった。職人系の風かな。2025/03/14

たいこ

7
これは私的にはかなりの良書。風俗業とは、労働と症状・恋愛・遊びの境界線を、自分と他者の境界線を曖昧にする場。だから楽やしとんでもなく苦しい。覚悟を持って目標のために風俗をするのでなければ(そもそも風俗しないと大学にも行けない社会がおかしい)病む。こんなしょーもない日本社会を生きるために風俗で搾取されて病まなアカンなんて理不尽やわ。この本に出てきた13人のことを本当に応援したくなる。2025/03/30

funuu

6
風俗業界という特異な環境の中で生きる女性たちのリアルな声を通じて、社会の固定観念を問い直す機会を提供します。また、社会の中でどのように自己を守り、生きていくのかというテーマを通じて、読者に対して幅広い視点を提供しています この本を読むことで、風俗業界に対する理解が深まるだけでなく、その業界で働く人々が直面する現実を知ることができ、社会の一部としてどのように支援し、理解を深めることができるのかを考えるきっかけとなります。坂爪氏の語り口は誠実であり、風俗業界のリアルな側面を伝える点で非常に価値があります2025/06/05

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6
風俗ルポライター?の著者が、13人の元風俗嬢たちに、なぜこの世界に入り、どうやって卒業していったかをインタビューした本。割とその後の人生に成功しているからこそ語ることができたと思えるサンプルが多いけど、実際はもっと辛い話が多いのではないかと思うが…。2025/05/11

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