内容説明
小国の魔術学園で1人しか生徒を受け持たない変わり者の講師・ラスト。
彼は大賢者の訃報に揺れ、存在するとされる弟子を探す世界から隠れるようにして暮らしていた。
そして、気ままな研究生活を謳歌していたある日、ラストの成果に目を付けた王女イーメリアに登城するよう命じられ……
「あなたは大賢者様の弟子をご存じですか？」
「（俺のことだけど）知りません」
ひっそり生きていたいラストはしれっと答え、その場を後にする。しかし、その正体は全世界が探し求める大賢者の弟子その人で……!?
納得せず疑いを強めた王女は、学園の課外活動にもついてきてしまう。その最中、隣国の兵士が攻めてきて生徒共々窮地に陥り――!?
ラストは危機を脱するため正体を隠したまま密かに行動を開始する――!!
実は大賢者の弟子であるおっさん魔術講師が正体を隠しながら国を救う英雄譚、開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃え尽きタコ
12
Web版と比べて主人公に強キャラ感が少しだけ追加されている分、安定のちゃらんぽらんさがより際立ってて結構好き。個人的にはweb版の断片的に出てくる感じが好きだったけど、クルンカを序盤から登場させて授業という形で大賢者に関する世界観を紹介するのも分かりやすくなってて悪くない。 あと姫様のヒロイン感をマシマシにしたのは、個人的には凄い好き。調査報告回の最後に追加された猫の話凄く良いと思った。 それはそれとして、題名と帯に書いてある言葉が余りにも残念で気になる。実際の内容にかすってはいるけど、そこ強調するのは2025/04/08
尚侍
8
とっても面白かった。基本的にはタイトル通りの内容で、俺tueeee+俺またなんかやっちゃいました？系ではあるものの、主人公が心から研究に没頭したいと思っていることに加え、得手不得手がはっきりしていることもあるのでその言動が鼻につかないのがいいですね。全体的に落ち着いた読み味なので、いい意味で淡々と物語が進んでいくあたりも本作らしいところだと思います。そういう意味では日常系的な要素も含んでいるので、今後どういうふうに話を広げていくかが楽しみです。2025/04/05
