内容説明
2024年5月で施行から15年目の節目となった裁判員制度。
しかし、情報がクローズされ、裁判員経験者の生の声を聞くこともほとんどない。
ともすれば「何をしているのかさっぱりわからない」とも言われてしまう裁判員制度。
その意義と今後の課題について、実際に裁判員をつとめた市民のインタビューを中心に伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
64
どこか意識の遠くにいってしまった感のある裁判員制度。その距離を縮めるために手に取った。17人17様でありながら、共通するのが、結果としてやってよかったという姿勢。共に裁判員として取り組んだ方々との一体感。一つの裁判に関わる人々への思いが感じられる。迷いながらも、真摯に取り組むことで、視野・思考が広がり達成感につながる。多くの示唆を含んでいると思う。2024/10/10
れっつ
33
このような本を待っていた!裁判員経験者17人へのインタビュー形式で、知られざる率直な感想や意見と共に、裁判員に選ばれる経緯や関連する必要情報が盛り込まれ、親しみやすく読みやすく仕上がっている画期的な1冊。裁判員の守秘義務の範囲は自分が思ったより狭く限られていたが、それでも罰則付きの一生の守秘義務は一般人には重い、と経験者は語る。でも、一般市民の感覚で事件と人と、人を裁くことに向き合うための準備・配慮は様々になされていて、殆どの人が裁判員経験を稀有な良きものとして捉えていた。裁判員になる日に備えるこの1冊!2024/10/23
まる子
26
読友さんの本より。選挙権がある人が事件ごとにくじで選ばれる裁判員候補者。選ばれる確率は0.01%だそう。もし自分が選ばれたらどのような審理、評議をするのだろう。自分にできる事なのか、知識など裁判員を経験してどうだった(自分の変化)のかを裁判員を経験した17人のリアルな声です。著者2名は同じ旬報社から出ている『高校生も法廷に! 10代のための裁判員裁判』を書かれた方で中学校にも入っているのでは?社会科教諭2名にチェックしてもらったら「これ、入ったらじっくり読みたい」と。中高生〜大人まで読んで損はない1冊!2024/10/28
おいしゃん
23
日常生活していて、ほぼ気にも留めない裁判員制度が、急に身近に感じられる体験談集。体験した9割以上が、「やってよかった、またやりたい」と答えているというのは驚き。2024/09/25
あんこ
13
2〜3年前に、裁判所から夫に「裁判員候補者名簿に載せます」という書類が届いた。実際裁判員に選ばれることはなかったけど、他人事だと思ってた裁判員制度がいきなり身近に感じられた。この本でインタビューされている人たちがみんな、裁判員を経験したことを良い経験と捉えているのが印象的。ただ、守秘義務の範囲がしっかり説明されないことが多いようで、滅多にない経験をしたのに人に言えないもやもやに苦しむ人が多いようです。もし自分が選ばれたらしっかり務めたいと思いました。2024/11/16
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