近代万博と茶 世界が驚いた日本の「喫茶外交」史

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

近代万博と茶 世界が驚いた日本の「喫茶外交」史

  • ISBN:9784473046604

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

近代の万博と日本茶、そこには切っても切り離せない深い関係があった――。明治~戦前期、日本政府は「外貨獲得の有効手段」として日本茶の海外進出計画に注力していたことをご存じでしょうか? 初参加したパリ万博(1867)では日本茶カフェパビリオンがナポレオン3世の目に留まり欧州内で絶賛され、シカゴ万博(1893)でも日本茶カフェは大人気となりました。万博とお茶の関係をつぶさに追うことで、近代日本文化史の新たな一面を掘り下げます。茶の湯愛好家のみならず、歴史好きの関心にも応える一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

13
万博は異文化交流が盛んに行われるものですが 商売の種を育てる意味合いも強いのだと実感。 維新前後の万博で異国の地に日本茶屋が作られていたとは。2025/05/02

MASA123

12
戦前の万博で日本館の「喫茶館」が人気だったことがわかった。日本茶(台湾統治下は烏龍茶も)の輸出と日本文化紹介には、喫茶館と和服女性の接待が有効だった。なるほど、目のつけどころがいいなあ。 1926年(大正15年)のフィラデルフィア万博では抹茶アイスティー、抹茶ポンス(炭酸割り)、抹茶アイスも提供され大好評だったとか。日本緑茶菓子付き15セント、茶ポンス20セントって、現在の値段に換算するとどれくらいなのかな。アメリカの博物館に保存されている、日本喫茶館の写真が珍しく興味深い。2025/04/17

seu

4
日本が初めて正式参加した1867年のパリ万国博覧会から1933年のシカゴ万国博覧会まで、近代万博における日本の茶葉、茶道具、喫茶様式の出品の様子を詳細な資料とともに解説。日本統治期間の万博における台湾喫茶店の歴史は他に資料が少なく貴重。2025/03/30

鴨の入れ首

3
2025年2月刊。図書館本です。1867年パリ万博から戦前まで、日本が展開した万博外交を「お茶」をキーワードに解説しています。当時の諸外国が日本茶文化をどう捉えていたのかが垣間見えて面白かったです。当時の日本人にとって身近すぎて見過ごしていた日本茶の魅力を再発見する意味でも、万博外交は有意義だったのでしょうね。大変興味深い本でした。2025/04/21

呑司 ゛クリケット“苅岡

2
2025年の万博が開催されようとしている現在この本を手に取ったのは何か意味のあることだと思いながら読み進めた。ウィーン・フィラデルフィア・シカゴ・セントルイスふたたびシカゴ万博と希少資料と共に日本茶の参加の様子が分かる。1867年から1934年の万博にお茶がどう関わっていることを知ることで日本以外の国民の日本文化の捉え方が少しだけ理解出来たような気がする。2025/04/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22455123
  • ご注意事項

最近チェックした商品