内容説明
野菜、卵、ミルク、肉、魚、穀物……。
わたしたちの食卓は様々な食材に支えられています。
しかし、他の国々では、それらの食材がどんな料理になり、どのように食卓に並び、人々の暮らしの風景を作り出しているのか、案外知られていないものです。
本書では、世界の台所探検家として世界各地の数多くの家庭を訪れてきた著者が、食材と人との関わりという身近な視点から、その土地のくらしをつぶさに伝えます。
台所にある身近な食べものが、世界の未知なるくらしを知るきっかけとなるような一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
27
世界各地の家庭料理を食べてきた著者のレポート。いろんな国でその地域に合った物をその地域に合った調理法で食べる食事。日本の食べ物が一番おいしいという思い込みを吹っ飛ばしてくれる一冊です。ブルガリアのピンクトマト(消滅の危機に瀕した食品)を食べてみたい。海に囲まれたアイルランドでは塩は貴重品とは知らなかった。豆を愛するインド、お米がおかずになる各地の料理。料理の世界の多様性は無限なのか。2025/03/19
アカツキ
14
世界各地の家庭に滞在して一緒に料理を作る台所探検家の著者が、これまでに出会った世界の家庭料理を紹介した料理エッセイ本。面白かったし、滞在先の家族との会話からあたたかな家庭の空気が感じられて心が和んだ。地域色豊かな料理の見た目、食感、風味が美味しそうに語られるから、食べてみたい!と思ってしまう。料理の写真がないのが惜しい。2025/04/04
家出猫
12
この本を手に取ったのは、Amazonの紹介文の中に、アンデスの高地の寒さで作る保存食という言葉が入っていたからだ。これは、「チューニョ」に違いない!と思い読み進めて、あっという間に読了してしまった。ちなみに、チューニョは子ども向け冊子の「たくさんのふしぎシリーズ」のじゃがいも特集で知ったのだが(おそらくこの巻は、今は新品では買えないのでは?)、とても懐かしく思った。コラムの中で、著者は、主食について触れているのですが、昨今の米不足も相まって、今や日本も主食🟰米という時代ではなくなってきそうですね。2025/06/29
Hiroko Hiwa
9
先日読んだばかりの『世界ひと皿紀行』に引き続き岡根谷さん二冊目。『世界ひと皿~』とコンセプトは変わらない感じだが、肝心の料理写真やイラストがないのは少し残念。食べてみたい!と思ったのがウズベキスタンのプロフ。調べると東京にはウズベキスタン料理店が結構あるようなので、いつか行ってみたい。岡根谷さんのオープンさは、これなら迎え入れるご家庭ともうまくやれるだろうと感心する。ただカウチサーフィンで見つけたお宅にお世話になったりもしていて、岡根谷さんが小柄で可愛らしい女性であるため少し心配にもなった。これぞ老婆心2025/05/07
コピスス
8
世界のさまざまな国で、著者が一般家庭にお邪魔し、普通の料理を一緒に作り食す。岡根谷氏の本は何冊読んでも本当に面白い。この本は食材別にまとめられているので、1つの食材でも国や地域が違うばまったく違う料理になることに驚く。ウズベキスタンの卵餃子「トゥンバラク」食べてみたい!インドにも納豆あるんだ!スイーツのページでは、私の大好きなバクラヴァとチェーを想像してうっとり。2025/08/16
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