講談社文庫<br> パラソルでパラシュート

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講談社文庫
パラソルでパラシュート

  • 著者名:一穂ミチ【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 講談社(2025/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065389492

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内容説明

第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説!
「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けぴ

52
『スモールワールズ』の短編集が秀逸な一穂ミチさん。今回は長編。会社受付嬢の美雨は、ふとしたことで関西のお笑いの世知辛い中で生き延びている亨と知り合う。やがて芸人仲間が集う長屋のような住居で美雨も生活するようになる。第3章まではぬるい進行であったが第4章で亨の義理の母である葉月が出てきてぐっと面白くなった。とわいえラストは尻切れトンボのようなエンディング。文庫では『夜間降下』の章が追加されることで締まりのある出来上がりでした。この作者は短編の方が向いている気がする。2025/08/26

ゆいきち

45
これジャンル何?お笑い?恋愛?友情?何か全部違う気がして(笑)敢えて言うのなら、青春系かな?美雨のポカンとしてるけどサラッとセンス良い返しが出来る技術、羨ましい。29歳の受付嬢、美雨は来年で実質仕事をクビになる。そんな時にふらっと行ったコンサートでそこそこ売れている?分かる人には分かる?お笑い芸人に出逢う。唐突に家に誘われて…。いやここで何か始まると思うじゃん?でもここでは何も始まらないのよ!距離感がもどかしい!でもそこが良い!私は弓彦くん推しだったけど!とにかくムズキュン?という感じで良かった。2025/09/14

mayu

32
うわぁ、なんというのだろうこの形容できない雰囲気感。あと1年で受付嬢の契約を切られる事に焦りも無く、先のこともあまり考えずに流されるまま生きてきた美雨がお笑い芸人の亨達と出逢って変化していく。私が美雨なら掴みどころの無い亨を絶対に恋愛として好きになってしまうな。でもこの関係性ならずっと側にいられるなぁとか、お笑い好きからすると羨ましくもあった。「何でもなく生きていくのが難しい。」という言葉が刺さったなぁ〜。亨と相方の弓彦くんとの言葉で現せない関係性の空気感が読み終えた後も色濃く残る印象的な一冊。2025/03/20

よっち

28
29歳になり「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた、大阪の一流企業の受付として働く柳生美雨。その記念すべき誕生日に売れないお笑い芸人と出会う物語。雨の日の誕生日に出会った掴みどころのない矢沢亨と相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して変わってゆく美雨の日々。明確に定義づけできないけれど、かけがえのない大切な想いを抱き始めていたからこそ、亨の芸人としてのルーツとも言える存在との突然の再会に、誰もが心揺さぶらずにはいられませんでしたが、それぞれに向き合って乗り越える姿がとても印象的な物語でした。2025/03/14

FUKUSUKE

27
【サイン本】受付嬢として働けるのは30歳まで――29歳の美雨がコンサートの会場でスタッフとして働く亨と出会う。この出会いで、お笑い芸人の世界を知り、結婚して円満退社というお決まりの人生ではない、自分だけの生き方を彼女は見つける。この物語では美雨の目をとおし、若手お笑い芸人たちの日々が生き生きと描れている。大阪生まれ、大阪育ち――同じ小中学校の先輩に落語家や有名な漫才師がいるボクにとっては馴染み深い話や場所が多く登場して楽しく読めた。燃え上がるような恋愛ではなく、適度な距離感を保った亨との関係もなんかいい。2025/06/08

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