内容説明
法廷×デスゲーム×本格ミステリ! 第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。大学生の実帆に届いた裁判員選任の案内状。事前オリエンテーションとして呼び出された裁判員たちに異例の事態が訪れる。一方、事件を担当する弁護士の羽水は検察のストーリーに疑問を抱き、見逃された謎に着目する。被害者の靴下が片方だけ持ち去られたのはなぜか? それを元に事件の洗い直しを始めるが……。伏線だらけのタイムリミット脱出劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
106
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。帯に法廷✕デスゲーム✕本格ミステリーとある。密室に閉じ込められた数人が制限時間内に謎に挑むデスゲームというのは結構あるけど、裁判員裁判の事前オリエンテーション(現実にはないとの事)というオリジナリティな設定、実際の法廷が絡む構成。真相に辿り着く&裁判の決着の後も二転三転の展開が。作者は現役の日本弁護士連合会副会長。3年連続最終候補まで残った上での受賞との事。選考委員の選評に昨年の作品のテーマに魅力、得意と言及があったので改稿の上今後作品化あるかも。2025/10/05
のりすけ
84
ごめんね、デスゲームって書いてあったからそっちを期待して読んだんだけど思うてたんと違う!。ミステリとしては結構頑張ってる、サクッと読める出来上がりで面白い、どんでん返しもある、ちょっとした問題提起にもなってる、テーマも悪くない。…だからさ~、ほんとマジで「デスゲーム」とか要らんこと書かんでええねん!と思っちゃった。2026/01/29
hirokun
84
★4 作者が過去に県弁護士会の会長を務めたこともあるベテランの現役弁護士。当然、裁判員裁判についての造詣も深く現実感があり、推理小説の展開もロジックの構成が緻密である気がする。あとがきで作者自身が本格的ミステリ小説を目指したと語っているように、何度もどんでん返しがあり、十分に楽しませてもらった。裁判員に選出され、裁判に関わった方の大変さが、この作品を読んでより正確に認識できた様な気がする。2025/05/25
yukaring
83
午前零時までに「有罪」か「無罪」か評決しなければ死ぬ。ある事件についての評議を迫られた人々。タイムリミットありのクローズドサークル&法廷ミステリでとても面白かった。裁判員選任の案内が届いた7人。オリエンテーションとして担当判事に呼び出された彼らを待ち受けていたのは…。注目が集まるストーカー殺人についての議論を余儀なくされる彼ら。そして外では弁護士達が被疑者が本当に犯人なのか行動をトレース。この内と外の二本立ての構成にグイグイと引き込まれる。二転三転する真相に張り巡らされた伏線、巧妙な仕掛けに騙される1冊。2025/05/28
こゆ
70
初読みの作家さん。法廷×デスゲームもの。裁判員裁判と称して集められたメンバーは、監禁され死をかけた評議をすることにー。命をかけているとはいえ評議自体は淡々と進むのかなと思ったが、ところどころ思いもかけぬ展開があって面白い。救出されてから二転三転するも想定の範囲内だなと少し残念に思っていたら、残り1割でそうきたか!楽しい読書だった。確かに聞き込み中に違和感を覚える言動はあった。バッシングされ自殺に追い込まれた母を持つ佐藤弁護士が、最後にあの人を許せたのは信じがたい。2026/06/26
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