わたしのぞうさん

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わたしのぞうさん

  • ISBN:9784911057025

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内容説明

かくれんぼ、お料理、お絵かき、動物園にぞうを見に行ったこと……。目の見えない女の子の豊かな日常をえがく。国際児童図書評議会(IBBY)バリアフリー児童図書選定作品。

目の見えない女の子が、自身の日常について語る。かくれんぼが大好きなこと、ママとおいしいケーキを作ったこと、お絵かき教室でほめられたこと、動物園にぞうを見に行ったこと……。
計14編の短いエピソードから、盲目の少女の生きる豊かな世界と、彼女を見守るあたたかな家族の姿が浮かび上がる。目の見えない人がどのように「見る」のかについて、新鮮な発見をもたらしてくれる絵本。
IBBY(国際児童図書評議会)バリアフリー児童図書選定作品。

【著者】
アンナ・アニーシモヴァ
1983年、ロシアのイルクーツク州生まれ。ノヴォシビルスク大学ジャーナリズム学科で学んだ後に児童作家になる。2014年に『幼稚園の船長さんたち』でマルシャーク賞を受賞。ディアナ・ラプシナーの挿絵で2013年に出版された『わたしのぞうさん』の旧版は、国際児童図書評議会(IBBY)バリアフリー児童図書に選定された。現在、フィンランド在住。日本での出版は本書が初めて。

ユーリヤ・シードネヴァ
1987年、ロシアのモスクワ生まれ。モスクワ印刷芸術大学で学ぶ。画家、イラストレーターとして多数の児童書にイラストを描くかたわら、出版社の美術ディレクターなどとしても活躍。2022年には、ボローニャ国際絵本原画展でファイナリストに選出された。現在、モスクワ在住。日本での出版は本書が初めて。

藤原潤子
神戸市外国語大学准教授、かけはし出版代表。ロシアをフィールドとして文化人類学研究を行いつつ、絵本などの翻訳にもたずさわる。著書に『呪われたナターシャ:現代ロシアにおける呪術の民族誌』(人文書院、2010年)、訳書にコンスタンチン・ザテューポ作『ぼくのとってもふつうのおうち:「ふつう」のくらしをうばわれたなんみんのはなし』(かけはし出版、2023年)など。

目次

1.かくれんぼ
2.はくぶつかん
3.おりょうり
4.おきゃくさん
5.めっちゃくちゃ
6.おそうじ
7.こもりうた
8.おかいもの
9.おえかき
10.くも
11.とつぜん…
12.どうぶつえん
13.ぞうのゆめ
14.パーシカ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠い日

4
多様性と共存。目の見えない女の子が動物園で特別にゾウに触らせてもらったことから、それを拠り所にいろいろなことに挑戦する、のびのびした日常が描かれる。絵本ですが、テイスト量が多くて、児童書のようでもあります。2025/04/28

くるり(なかむらくりこ)

1
かくれんぼ、博物館、料理、お絵かき、買いもの、動物園……女の子の日常が生き生きと語られる絵本。博物館で「ほかの人はダメだけどわたしたちはとくべつ」にさわらせてもらったぞうさんが大好きになって、頭のなかにはいつも想像のぞうさんがいる。手探りで料理をしたり、筆ではなく指で絵を描いたり、かじるとシャリっといい音がするから青リンゴの色のコートを選んだり。そう、作中にははっきり書かれていないけど、この女の子は目が見えない。でもだからこそ、この子の日々の暮らしや感情を、まっすぐに受け止めることができる。2025/07/27

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