内容説明
小学校1年生。最初の学期末にもらった通信簿はオール1! そんな西山忠来(タダキ)少年はいかにして伊集院静となったのか!? 故郷の師、銀座のママ、伝説の車券師、阿佐田哲也、高倉健、城山三郎、ビートたけし、松井秀喜から愛犬、両親まで――。幼少期から大人に至るまで、人生の折々に大切なことを教えてくれた凄い「先生」たちとの出会いと学びと知られざる秘話、ちょっと恥ずかしい事実を綴ったエッセイ集。最後の無頼派作家が遺した人生の指南書である本書を読むと、きっとあなたもあなたの「先生」に会いたくなる!
目次
「故郷」の先生
「世のなか」の先生
「遊び」の先生
「作家」という先生
「友」という先生
「家族」という先生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
78
「無頼漢作家」を自他ともに認める伊集院静の自叙伝。風貌からは想像できない氏の小説は、優しい人柄が滲み出た読み心地がよいので私は大好きです。その氏が愛妻の女優・夏目雅子を喪って自暴自棄に陥った、そして彼のこの窮地を救ったのが「いねむり先生」の阿佐田哲也氏だったことは美談として残っています。本作には「ボクを支えてくれた先生方、作家仲間、友人、家族…」の人々について、存分に書かれています。作家の黒岩重吾は、彼をして怖い人だそうです。その黒岩小説は1冊も読んでいないので、近々読んでみます。予想を超えて面白かった。2025/08/04
Y2K☮
39
先生たちと過ごした日々を振り返るエッセイ。目次を見たらサラッと「伊坂幸太郎先生」が入っていて驚いた。昭和の文士的な生活サイクルの真逆で生きる作家といえば村上春樹が浮かぶけど接点はなさそう。直木賞の選評や「いねむり先生」を読み、懐の深い漢だと感じていた。でも本書のおかげで、この方の温厚さは厳格さの裏返しだと学べた気がする。己に厳しく生きているからこそ、同じように自らを律し、プロの仕事に励む同志には見返りを求めずに尽くしてしまう。そんな人間性を育んだのが著者にとっての先生たち。まさしく人は人でしか作られない。2025/03/13
だのん
23
大切な人との出会いがたくさんあって、人を大事にして生きてきたのだろうなと感じました。出会いがあれば別れもあってさみしい気持ちや後悔もあるけれど、自由奔放な生き方が気持ちよかったです。2025/07/12
merci
6
☆☆☆☆「あなたは男の子でしょう。あなたがそれほど口惜しいと思ったことなら、あなたはそういうことを人に対して一生言わないと決めればいいんです。お父さんもお母さんも、そう決めて生きています」 先が見えずにさまようとき、誰かひとりでも自分を支持してくれるひとがいるということが、どれほどの光になるか。私はそれを、岡田さんの人情から教わった。2025/04/22
mako
4
著者が心に残る人を端的な言葉で表し、関係をひもとく。出会いを大切にした人なのだなと思う。どの出会いも魅力的。2025/04/01
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