内容説明
羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。警察庁の鶴来は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈だった。核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。爆発すれば人類史上最大の犠牲者が――その恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
76
東京を舞台にした国際テロサスペンス! 領空侵犯してきた中国のステルス爆撃機の女性パイロットが亡命を表明するという、1ページ目から息もつかせぬほどの緊張感と切迫感に、魅了されてしまいました。 中国の思惑、アメリカの思惑、アメリカに従属したままの日本の現状というリアリティ溢れる背景に、警察庁、外務省、経産省、防衛装備庁、出入国在留管理庁などの主導権争い、爆撃機に搭載されているという核爆弾の謎、中国の工作員やロシアの暗殺者とのアクションシーンが巧みに描かれていて、最後のページまで飽きることなく一気読みでした。2025/07/19
優希
49
アクション満載で引き込まれました。羽田空港に中国の戦闘機が亡命目的で着陸することから始まり、東京を舞台に奔走する中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手、日本の各省庁。バトルと例えても良いかもしれません。細かい描写からリアリティも伝わってきます。迫力ある作品でした。2025/02/13
chiseiok
36
うがぁ〜面白かった!まだ2月だけど、個人的には確実に年間ベスト入り決定。帯の惹句「この十年の日本の冒険小説で最高峰」に偽り無し。突如として平和日本に沸き起った未曾有の危機に、肉体派の義兄と頭脳派義弟のキャラ立ちブラザースで敢然と立ち向かう。めちゃ緻密なのに疾走感が全く損なわれていないのは、初めてグリーニーの『グレイマン』を読んだ時を思い出した。格闘技試合の深掘り解説しているかの如きアクションシーン描写が凄い。誰が味方で誰が敵、読む側にも知恵熱が出そうなカリッカリの頭脳戦も凄い…凄い凄い。続編強く強く希望!2025/02/14
一笑
26
亡命を希望する中国のステルス爆撃機が羽田空港に着陸した。警視庁・自衛隊をはじめ外務省や経済産業省等々、様々な国の機関、様々な裏組織が入乱れて爆撃機や亡命希望者の処理にあたる。主人公は元自衛官で現警備保障のガードマン?真丈太一。真丈の格闘一つひとつの描写があまりにも細かすぎてちょっと戸惑ったけれど、まさに手に汗握る展開でなかなか読み応えがあった。今、アメリカのトランプさんとロシアのプーチンさんとの裏取引がどうのこうの言っているけれど、この小説のように大きな裏組織が陰で暗躍していると想像すると恐ろしくなる。2025/03/03
mayumi
19
日本、中国、米国、ロシア、それぞれの思惑が交錯した国際謀略サスペンス。これって続編ありきで書かれたんだろうなあ…。主人公・真丈の妹が殺された事件は多くを語らないし、そもそも「アクティベイター」って結局何?日米の危機管理工作員?長さのわりには説明不足。ちなみにアクションシーンは面白かった。私的には「愛人」暗殺者、卯佐美がツボ。2025/07/21
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