サルとジェンダー - 動物から考える人間の〈性差〉

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サルとジェンダー - 動物から考える人間の〈性差〉

  • ISBN:9784314012133

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内容説明

人形で遊ぶメスのチンパンジー、孤児を養子にするオスのボノボ……

彼らの行動は、どれほど人間の行動と共通するのだろうか?
オスとメスの違いは、生まれつきのものなのか。
はたして「ジェンダーがあるのは人間だけ」なのか――?

★ユヴァル・ノア・ハラリ推薦! 20か国で刊行決定!
霊長類の社会的知能研究の第一人者が、進化生物学とフェミニズムの間で繰り広げられる、性をめぐる論争に風穴を開ける。

「動物と人間の行動における性差は、人間のジェンダーにまつわるほぼすべての議論の核心にあるさまざまな疑問を提起する。男と女の行動の違いは自然のものか、人為的なものか? 両者は本当はどれほど違うのか? ジェンダーは二つしかないのか、それとも、もっとあるのか?」(本文より)


《本書への賛辞》

「性とジェンダーに関する白熱した論争に、科学的で思いやりのあるバランスのとれたアプローチをもたらす、すばらしく魅力的な本」
ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)

「……男性か女性か、クィアかストレートか、トランスジェンダーかノンバイナリーかを問わず、より公正で平等な社会を築くために私たち皆が行うべき重要な対話を、間違いなく刺激する」
サイ・モンゴメリー(『愛しのオクトパス』著者)

「女vs男。性vsジェンダー。生物学vs社会的な教え込み。性差というテーマほど、愚か者を誘惑する話題はなかなかないが、ドゥ・ヴァールは賢明だ。人間の性差という魅力的なトピックを、非常に明快に、洞察力と機知に富んだ方法で調べ上げ、結局のところ、私たちも霊長類の一種にすぎないことを決して忘れさせない。じつに刺激的だ」
ロバート・M. サポルスキー(『善と悪の生物学』著者)

「性差という危険地帯に踏み込むには勇気がいる。秀でた語り、文化に対する敬意、そしてボノボやチンパンジーに対する深い知識を頼りに、ドゥ・ヴァールはこの危険な領域を巧みに乗り越えている」
サラ・ブラファー・ハーディ(『マザー・ネイチャー』著者)

目次

第1章 おもちゃが私たちについて語ること:男の子と女の子と他の霊長類の遊び方/第4章 間違ったメタファー:霊長類の家父長制社会を誇張する/第6章 性的なシグナル:生殖器から顔、美しさまで/第7章 求愛ゲーム:慎み深い女という神話/第8章 暴力:レイプと謀殺と戦争の犬ども/第11章 養育:母親による子育てと父親による子育て/第12章 同性間のセックス:虹色の旗を掲げる動物たち 他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっこ

4
類人猿と人間の性別を表わす場合、同じ単語を使うべしという著者の指示により、類人猿のオスは「男」、メスは「女」と訳されている。読んでいて、類人猿と人間とどちらのことを語っているのかわからなくなることが度々あり、それほどに似ているのだと感動すら覚えた。まるで鏡を見るがごとくの生態は、性差について客観的に考えるためのヒントになろう。ジェンダーについての考察も興味深く、自分の中の思い込みにも気づかされた。2025/06/10

Go Extreme

2
社会化: ジェンダーアイデンティティ 自己社会化 文化的規範 性別役割 メディア影響 家族関係 教育環境 社会的期待 ジェンダー多様性 ノンバイナリー 霊長類と性差: チンパンジー ボノボ アルファオス・メス 霊長類社会構造 メスの連帯 求愛行動 性的シグナル 反射区行動 性的二形性 遊びと発達: おもちゃ選好 男児遊び 女児遊び 社会的スキル 模倣行動 競争的遊び 協調的遊び 教育的影響 社会的役割 進化的意義 暴力と性差: レイプ 戦争 性的暴力 家父長制 殺人 性差別 文化的偏見 トラウマ 社会構造2025/03/27

げんさん

1
メスこそ中心です。群れの要であり、核心です。オスは、やって来ては、また去っていきます2025/06/29

takao

0
ふむ2025/07/15

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