自衛隊最高幹部が明かす 国防の地政学

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自衛隊最高幹部が明かす 国防の地政学

  • 著者名:折木良一
  • 価格 ¥1,899(本体¥1,727)
  • PHP研究所(2025/02発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569858807

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内容説明

【「戦争の時代」に日本を守り抜くために】ロシア・ウクライナ戦争が続く欧州、イスラエル・ハマス戦争に揺れる中東、台湾・朝鮮半島有事が懸念される東アジア、サイバー・宇宙空間まで――。日本で最も本気で国防と向き合う専門家集団によるワンランク上の地政学! 【“憂国の志士たち”による渾身の戦略論】序章:防衛省・自衛隊が実践する地政学 折木良一(自衛隊第三代統合幕僚長) 第1章:東アジアの地政学 ●【南西諸島】「日本有事」の最前線として 住田和明(第二代陸上総隊司令官・元陸将) ●【中国】陸海空を超えた型破りの「超限戦」 渡部悦和(渡部安全保障研究所所長/元陸上自衛隊東部方面総監) ●【台湾】日本にとっての「台湾防衛」の意味 小野田治(日本安全保障戦略研究所上席研究員/元空将) ●【朝鮮半島】日本は朝鮮半島有事の最前線 磯部晃一(磯部戦略研究所代表/元陸将)&鈴来洋志(陸修偕行社現代戦研究会座長/元韓国防衛駐在官) 第2章:インド太平洋の地政学 ●【東南アジア・南シナ海】地理が歴史を繰り返させる 武居智久(第三十二代海上幕僚長) ●【インド】対中牽制の鍵を握る非同盟国 中村幹生(陸修偕行社安全保障研究委員会研究員/元パキスタン防衛駐在官) ●【南太平洋】海洋国家の要衝としての島嶼国 関口高史(元防衛大学校准教授/予備1等陸佐) 第3章:米国の地政学 ●超大国の動揺と覚悟 吉田正紀(双日米国副社長/元海上自衛隊佐世保地方総監) 第4章:欧州の地政学 ●【NATO1】拡大するNATOとロシアの因縁 長島純(中曽根康弘世界平和研究所研究顧問/元空将) ●【NATO2】軍事だけではないNATOの価値 吉崎知典(東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授) ●【ロシア】ウクライナを侵攻した大国の論理 佐々木孝博(元ロシア防衛駐在官/元海将補) 第5章:中東の地政学 ●【イスラエル】最強国家イスラエルVSイラン率いる「抵抗の枢軸」 菅原出(グローバルリスク・アドバイザリー代表/PHP総研特任フェロー) ●【海賊対策】海賊対策から見る中東地勢戦略 中畑康樹(元海上自衛隊補給本部長・元海将) 第6章:新しい地政学 ●【北極海】大国がせめぎ合う「大人の海」 石原敬浩(海上自衛隊幹部学校非常勤講師・退役1等海佐) ●【核問題】日本の核武装はありうるか 尾上定正(笹川平和財団上席フェロー/元空将) ●【サイバー】兵器・領域・ルールなき戦場 田中達浩(サイバー安全保障研究所代表/第三十三代陸上自衛隊通信学校長) ●【宇宙】安全保障の命運を握る異空間 片岡晴彦(日本宇宙安全保障研究所副理事長/第三十二代航空幕僚長)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バルジ

4
激動の国際情勢を「安全保障」の視座から18の論稿を収めた珠玉の論集。地理的な概念と政治的概念を組み合わせた古典的な地政学からサイバーや宇宙といった空間的制約に囚われない新たな安全保障領域までカバーしており学びの多い1冊に仕上っている。個人的に面白かったのは中東での海上自衛隊の活動の意義である。掃海・給油・船団護衛・哨戒など海上での軍事活動を行う中東海域での自衛隊活動はもっと着目されてよい。自衛隊はこの海域でプレゼンスを示しかつ「実戦」を行っている。シーレーン防護の先駆的事例の1つとして認識すべきであろう。2025/04/02

Shigenori

3
『2020年の時点で日本は、日量約250万バレルの原油を海外から輸入している。その約9割、日量約225万バレルを中東から購入している。これを大型石油タンカーVLCCで換算すると、1日あたり1隻と8分の1隻分になる。中東から日本までの主要航路の距離は、約1万2000㎞で20日間程度かかることを考慮すると、片道22.5隻、往復にすると45隻のVLCCがつねに日本と中東の間の洋上にいる計算になる。』元陸将、海将、幕僚長といった自衛隊最高幹部たちが、既知の事実や公式発表等を基に日本の国防課題を詳細に解説する労作。2025/05/31

金吾庄左ェ門

3
日本の独立と平和を守るために、かなりワールドワイドな視点が必要になってきます。せめて台湾海峡とバシー海峡くらいは独力でどうにできるようにすべきですが、ホルムズ海峡やマラッカ海峡、北極海に太平洋の島嶼国までは手が回りません。そこでアメリカを中心に有志国との連携(集団的自衛権)は必須となってきます。ましてや日本はロシアと中国と真正面から対峙しているのです。ロシアと中国の連携に備え、アメリカ、NATO諸国、台湾と連携するだけでなく、独力でも戦える体制を整えなければなりません。そのために国民の国防意識も必要です。2025/03/05

たかひー

2
★★★★ 日本周辺の不安定さやウクライナ戦争、ソマリア海賊対処などあらゆる話題に対して専門家が解説。非常に興味深く、知識や認識がアップデートできたし勉強になった。2025/07/23

てん

2
今まで平面として見ていた世界地図の国々があらゆる問題を内包しながら多方面に干渉しせめぎ合っているということを再認識させられる。世界は微妙な、崩れやすく脆い上に成り立っていることを改めて知らされた。2025/06/02

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