角川書店単行本<br> ディア・オールド・ニュータウン

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角川書店単行本
ディア・オールド・ニュータウン

  • 著者名:小野寺史宜【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2025/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041155387

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内容説明

町も変わる。人も変わる。
変わることは、始まることだ。


「歳をとったニュータウン。オールド・ニュータウン。
おれが育った町。離れて、戻った町。離れる前よりは根づけたような気がする」

母が亡くなったことを機に会社をやめ、父が遺した日本そば屋を継いだ鳴樹。父の時代にやっていなかった出前サービスで商機を見いだそうとした鳴樹は、幼なじみの小枝に声をかける。気持ちを新たに二人で再開した『ささはら』には、徐々に客も増えてきた。そんなある日、出前先で再会した顔見知りの和太は少しヤンチャな青年になっていた。どこか気にかかる鳴樹は、和太にある提案をしてみるのだが――。この町に暮らし、さまざまな結びつきを持つ人々が織りなす、心に染み入る人間模様。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

233
小野寺 史宜は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、オールド・ニュータウン二代目新米蕎麦屋奮闘記の佳作でした。自宅の近くに蕎麦屋がありますが、ハズレなので、「蕎麦 ささはら」の様な店に置き換わって欲しいと思います。蕎麦粉のモンブランを是非食べてみたい。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322407001329/2025/05/29

hiace9000

182
小野寺シェアワールドみつば市、あの人、あの店、懐かし住民も総動員。このまちで暮らし、生き、歳をとる。住んでもないこのまちにふと覚える郷愁も、小野寺ファンならでは。初読みの人にとっては、ミステリでもあるまいし何故登場する全員フルネーム?その人物背景いる?と思われても仕方なし。でも、いる。ある男ある女ではなく、例えば荒瀬康恵さんであり、木場忠道さんなのだから。確固たる人格と関係性、そこで出会い言葉を交わせば、それは大なり小なり自分に変化をもたらす。人と人が織りなし優しく息づく古いのに新しいまちが、ここにある。2025/05/27

おしゃべりメガネ

174
小野寺さん作品のオールスターが本作に集結といっても過言ではないなんとも贅沢な作品。両親が遺したそば屋『ささはら』を継いだ「鳴樹」と幼なじみ「小枝」がつなぐ、ステキな人間ドラマ。もうとにかく過去これまでの小野寺さん作品の中からあの人もこの人も次から次へと登場します。気になっていたあの人のその後なんかもわかり、なんともお得感ありありな作品に仕上がっています。でも何よりステキなのは「鳴樹」と「小枝」のやりとり。会話のテンポの良さは小野寺ならではの描写。小野寺さん作品のファンは必読で、過去作品は再読必至ですね。2025/03/28

いつでも母さん

162
みつばシリーズは挫折した私だが、知らなくても全然大丈夫。いつもの小野寺さん。安心して読める。優しさに包まれ、登場人物がみな善人なのが沁みるのだ。そこを小野寺作品に求めてるのは私だけじゃないはず。痛くてキツクて・・そんな作品が続いて硬くなった私の心が、ゆっくりじんわり解けていくのが心地よかった。近くに『ささはら』があったらなぁ。2025/03/20

のぶ

150
小野寺さんが本作に選んだのはお蕎麦屋さん。舞台はいつもの蜜葉市みつば。主人公は父が遺した日本そば屋を継いだ笹原鳴樹。父の時代にやっていなかった出前サービスで商機を見いだそうとした鳴樹は、幼なじみの小枝に声をかける。自分の幼い頃によくあった出前サービスにノスタルジーを刺激される。小野寺さん特有の短い言葉の積み重ねで紡がれる文章は、読みやすく心地が良い。オールド、ニュータウンの住民との触れ合いに心が温まる。悪い人も出てこないし、こんなお店のある街は住み心地が良い事だろう。2025/03/18

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