粘着の人 ストーカーという名の宿痾

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粘着の人 ストーカーという名の宿痾

  • 著者名:守屋秀勝【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 産学社(2025/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784782535929

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内容説明

ストーカーとは何者か

ストーカー殺人――。
また起きてしまった。
どれだけ繰り返されれば、ストーカーによる凶行はなくなるのだろうか。
ストーカー事件が社会に与える衝撃はとても大きい。被害者が警察に何度も相談していたにもかかわらず、守りきれずに、悲しい結末を迎えることが多いからだろう。
そのため事件のたびに、
「警察がもっと早く、しっかり対応すべき」
「刑罰をもっと厳しくすべき」
といった議論が繰り返されてきた。
その議論が最初に巻き起こったのが一九九九年に埼玉県桶川市で起きたストーカー殺人事件だった。事件の衝撃とともに、警察のずさんな対応が社会問題にもなった。すぐさま翌年の二〇〇〇年にはストーカー規制法が成立。ストーカー行為自体が犯罪となった。以来、事件が起きるたびに警察の対応の不手際、法律の不備などさまざまな問題点が浮き彫りになり、法律の改正、警察での対応の改善などが行われてきた。以来、四半世紀もの時が流れた。
しかし、ストーカーによる凶悪事件は毎年のように起こり続けている。警察の対応に改善すべき問題があることは間違いない。法律をより良いものにしていく必要性も感じる。ただそれだけではこの先もずっと解決しないだろうことに薄々気付いている人もいるはずだ。では何が足りないのか。
私は議論を進めるうえで最初に知るべき重要な視点が抜け落ちていると感じている。それはストーカーの本質、つまりストーカーとは何者かということに目が向けられていないということ。多くの人はストーカー自体を軽く考えたまま、議論が進められてきたのではないかと思うのだ。

やるやつは、やる。刑務所に収監されようとも、たとえ死刑になるとしても。
“粘着の人”に警察や法律は関係ない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

28
単純に団体の活動を知ろうと思ったら、自身がストーカーであった過去を語る内容。読者としては、どのような思考がそこにあるかを知ることができる。何が認知の歪みを破壊する力となるのか。2024/03/16

paluko

6
図書館の新着棚で目について、つい手に取った。加害者のストーカー脱却なくして被害者の真の救済はない! と実感している著者がストーカー問題を専門に扱うカウンセラーにコンタクトをとって協力関係を築く…のかと思ったら、なんとカウンセラーに粘着して、治まっていたはずのストーカー行為が再発。生育歴も漫画『セックス依存症になりました。』の作者とすごく似通ったところがあるし、ストーカーも一種の依存症者なのかなと感じた。⇒2024/04/11

乱読家 護る会支持!

4
元ストーカーの半生。 著者がつきまとった女性たちに求めていたのは「承認してくれる存在」「自分を見捨てない存在」「母親のような存在」なのだと思いました。 だとすれば、今は「ストーカー・リカバリー・サポート代表」という社会的役割が著者の生きる力の源泉になっているように思います。 本音と建前が交錯し、クソ真面目で純粋な人ほど生きづらい現代社会。 当事者同士のネットワークの中に生き辛い人達が居場所を見つけれたら、すこしはマシな社会になるのかもしれません。2024/07/21

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