出版社内容情報
魔の者から逃れる方法は、猫又と恋人契約を結ぶこと――
京都を舞台に運命の《縁》を描いた、怪異恋愛譚!
【あらすじ】
大学生の紫苑は、ある夜、謎の黒い影に襲われてしまう。逃げ惑う彼女が出会ったのは、妖怪達の行列を率いる猫又の雅。雅によれば、紫苑の一家は、付喪神と化した「落とし物」を持ち主へと返す「付喪神返還人」を家業としており、その役目が果たせないと付喪神が暴れ出してしまうらしい。助けを求める紫苑に雅は、「それなら俺の恋人にならへんか」と誘い……。
文庫書き下ろし。
内容説明
大学生の紫苑は、ある夜、謎の黒い影に襲われてしまう。逃げ惑う彼女が出会ったのは、妖怪達の行列を率いる猫又の雅。雅によれば、紫苑の一家は、付喪神と化した「落とし物」を持ち主へと返す「付喪神返還人」を家業としており、その役目が果たせないと付喪神が暴れ出してしまうらしい。助けを求める紫苑に雅は、「それなら俺の恋人にならへんか」と誘い…。運命の縁を描いた、傑作現代ファンタジー!
著者等紹介
原田まりる[ハラダマリル]
1985年生まれ。京都府出身。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得る。『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』で第五回京都本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽ちゃん
9
百鬼夜行、妖怪につられました。もちろん、舞台は京都。わけの分からないものに襲われた紫苑は、百鬼夜行を引き連れて通りがかったイケメン(実は百鬼夜行の長で猫又)の雅に助けられ、自分の家が代々落とし物になった付喪神を持ち主に返す稼業をしていると教えられ、彼の助けを借りながら落とし物(付喪神)の持ち主探しを始めるものの、次々と妖怪トラブルに巻き込まれ…。ラストは王道な感じでしたが、鞍馬天狗や六条御息所、ゑびすさんといった妖怪が登場するのは面白かったです。2024/06/26
ドットジェピー
4
面白かったです2024/08/05
きぬりん
1
ミステリーとロマンスを絡めた妖怪ファンタジーとでも言えばよいだろうか。最初のほうは世界観の説明がややこしいうえに、百鬼夜行の長である妖怪(雅)がイケメンというだけで一目惚れしてしまう主人公(紫苑)の軽薄さにもうんざりするが、読み進めていくとロマンスを匂わせながらのミステリー要素が強くなり、面白く読める。雅と紫苑が妖怪の手も借りつつ落とし物の持ち主を探し当て、その数奇な人生に触れる中盤を潜り抜けるとロマンス要素が前面に出て、雅と紫苑との縁が種明かしされる。中盤でもう紫苑の正体に勘付いてしまったのだけれども…2025/02/08
金色
1
妖狐が猫又に負けるのか? 天狗に負けるならわかるけど。 地獄の登場人物は鬼灯の冷徹で再現されてしまうのですよね… 2024/07/21
ロム
0
斜め読み2025/03/06