内容説明
「もう一度学校へ行ってほしい」という気持ちを、不登校のわが子に押し付けてしまっていませんか?
「勉強が遅れて進学できないんじゃないだろうか?」
「いい会社へ就職できなくなってしまう……」
お子さんが、いわゆる普通の道から外れてしまうのではないかと、不安やモヤモヤが募っていることでしょう。
ですが、考えてみてください。
再登校させて、全てが解決するでしょうか。
再登校が、親が安心するための手段になっていませんか。
カウンセラーである著者の子どもも不登校でした。
小学5年生から体調不良が始まり、その後、起立性調節障害と診断され、中学で登校できたのは7 日だけでした。その状況でも自分がやりたいこと(釣り)と出会い、探究を深め、本人の意思で高校へは進学しない道を選びました。現在は西日本に拠点を移し、スポンサー3社からのサポートを受けながら活動を続けています。
著者はわが子と関わる中で、「こうあってほしい」という親の願望やエゴが、子どもの今を否定し、苦しめていると気づきました。
そして、子どものやりたいことをマネジメントしながら、親子の信頼関係を深めていったのです。
本書は物語形式。かつて不登校の子どもを育てたカウンセラーが、親として、カウンセラーとしての経験をもとに、子どもとどう向き合ったらよいのか、親としてどのような意識を持てばよいのかを、小学生と中学生の2組の親子に伝えていくストーリーです。
不登校や子育てに悩むお母さん、お父さんの心が少しでも軽くなりますように―――。