内容説明
和室は、日本の伝統的な文化のひとつです。和室にはさまざまなくらしの工夫や、伝統的な技がこめられています。ところが近年、和室は減少しつつあります。それには、家の中でイスにすわる生活がふえたこと、マンションなどの集合住宅がふえていることなど、いろいろな理由があると考えられます。しかし、座ったり寝たりできる畳や、日本の高い技術力がつまったふすまや障子など、和室の生活や建築には、日本特有の伝統的な文化や技術がたくさんあります。
それらを、楽しく、わかりやすく伝えるために、絵本作家が2年以上の取材を重ねつくられたのが、この「和室の絵本シリーズ」です。
この巻では、和室の特色を絵本で伝えます。昔ながらの日本の家に引っ越すことになった男の子が、そのままゴロリとなれる畳の気持ちよさや、庭の景色を楽しめる縁側、自然と一つになれるような気持ちをよさを味わう中で和室の楽しさを発見していく絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NOYUKI
1
家が人を選ぶこともあるのかも。ふふ。座敷童付きのめっちゃいい物件だ!なんか、なんでこんな本?って思うけど、懐かしくてよかった。広縁のあるお家、憧れるなー。2025/07/18
ak
0
畳は好きだけど、いすを置くと傷んじゃうのが難しい。2025/07/07
たくさん
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文化を考える、暮らしを考える、日本式ってどんなもの。というような本なのかなという先入観で手に取ったが、武田美穂さんの絵にトトロのような世界が広がる、昨今の地方の空き家問題を考えてほしいというような本で。私も地方の空き家を買って生活してみたいな、そういう人生もよかったかもしれないって思わされました。2025/02/22
かはほり
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大好きな武田さんの本なので、期待通りでとても面白かった。ただ現実に戻って考えると日本の家屋は「徒然草」にあるとおり夏を基本に建てられているので、エアコンのない時代でもそれなりに涼しく過ごせます。でも昨今の猛烈な酷暑では、もう快適に過ごせないですね。実際に古民家に住んでいる身としては、屋根や雨どいの掃除や庭の草むしりは重労働だし、冬場の入浴は命がけですよ。2025/02/15