内容説明
思いがけない蟄居生活、母亡き後の実家の片づけ、忍び寄る老化現象……なんのこれしき! 禍福は糾える縄のごとし。
暮らしの中に「いいこと」を見つけるのが、「今日も楽しかったなあ」、と眠りにつくための秘訣。
人生のコツと滋養がたっぷりつまった必笑エッセイ、第三弾。
『ないものねだるな』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
布遊
28
コロナ禍に連載されたエッセイをまとめたもの。内容が庶民的で共感がもてる。美容院にも行かずセルフカットしているとは知らなかった。自分のことをケチと書いているように、ハンカチに輪ゴムを通してマスクを手作りしたり、お母さまの遺品整理で、阿川さんの若い時の服を持ち帰り手直しして使おうとしたり・・一般人がしているようなことをしている。「野花は隣のどれほど立派な花が咲いていても、ひがまず妬まず、与えられた命をまっとうし、朽ちていく」と言う言葉が良かった。2025/09/12
tetsubun1000mg
13
前期高齢者とご自分で言われるので70歳ぐらいになられたのかな。 連載の途中でコロナ禍に見舞われて苦心されているのだが、くよくよせずに楽しみを見つける様子が楽しい。 手作りマスクを作ったり、知り合いからいただいたりするのも阿川さんらしい。 周りを明るくする性格なんでしょうね? 年齢を感じさせない活躍で、エッセイも楽しみにしています。2025/08/24
たっきー
10
『ないものねだるな』改題文庫化。『婦人公論』の連載で、2019年9月から2021年7月に掲載されたもので、コロナ禍の前と後の様子が思い出される。でも、悲観的にならないのが阿川さんのエッセイの良いところ。阿川さんのお母様が亡くなられた時期でもあり、ご実家の片付けが大変そうだなと思った。2025/08/09
coldsurgeon
9
前期高齢者である著者の。、まさにコロナ禍時代のエッセイである。わずかに残された老人初心者の時間は貴重であると述べているように、そんな貴重な日常が、楽しく描かれている。たくらみというほどのたくらみはないと思うけれど、それなりの意欲をもって、生きていく姿は、見習わなければならないかん。日々、生活を面白がる姿勢が重要だ。2025/04/09
プクプク
7
阿川佐和子さんのコロナ禍のエッセイ。盛りだくさんの話題があり、楽しい。コロナ禍はもうずいぶん前のようにすでに懐かしい気がした。マスク、ご実家のこと、ご両親のこと、共感することも多かった。コロナ禍にバレエを見に行かれた話が好きだった。花のワルツがきこえてきた。くるみ割り人形、あの頃みたら同じく大感激だったかもと。芸術の迫力を短いエッセイで表現されていてその場にいたような気持にしてくれた。ほかにも阿川さんらしいお話がたくさん詰まっていて楽しかった。2025/04/20
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