内容説明
大ベストセラー『三千円の使いかた』と一緒に読んでほしい新作!
それぞれの月収に見合う生活を送る6人。
欲しいもの、不要なもの、そして、
お金では買えないもの――。
【月収4万円の66歳】……年金暮らしで貯金を切り崩す毎日に、ある収入源が!?
【月収8万円の31歳】……専業作家を目指し、不動産投資を始める。
【月10万円投資の29歳】……普通の会社員が、親の介護を見越して新NISAを利用。
【月収100万円の26歳】……パパ活専業で、20代のうち1億円を稼ぐのが夢!
【月収300万円の52歳】……夫の遺産と株式投資で、働かずとも暮らせてはいるが……。
【月収17万円の22歳】……元介護士。生前整理の会社を立ち上げる――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
354
原田 ひ香は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、単身女性月収別連作短編集でした。 これだけ物価が上がってくると、どの月収でも辛い気がします。収入を不動産のみやパパ活だけに頼るのは危険です。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2025/02/005885.html2025/03/22
さてさて
349
『どうしたって、先立つものはお金だろう』。「月収」というわかりやすい基準を元に、6つの短編に6人の女性の人生を描いていくこの作品。そこには、原田ひ香さんらしく、ぐいぐい読み進んでいける物語が描かれていました。『月収四万』の悩みに切実さを感じるこの作品。『月収三百万』の暮らしにちょっと引いてもしまうこの作品。「月収」という書名から期待した内容とは少しズレている…、そんな思いを抱いてしまう物語の一方で、“月いくらあったら幸せ?”という本の帯に書かれた言葉にはどこまでも思いを馳せてもしまう、そんな作品でした。 2025/03/09
のぶ
248
6人の女性の、それぞれの月収と、その人間模様を描いた連作集。月収4万円の66歳、月収8万円の31歳、月収10万円の29歳、月収100万円の26歳、月収300万円の52歳、月収17万円の22歳。離婚後年金と貯金を切り崩して生活している人、生活基盤を確保するため不動産投資を始めた作家、親の介護に備えて新NISAを始めた会社員…。誰の人生もそれほど順風満帆ではない。思った通りにお金を得ることや、貯めることができずにもやもやだけが残る話もある。お金は大事だし、関心をもって生きなくてはいけない事を教えてくれる一冊。2025/03/05
旅するランナー
219
年齢·月収·収入源の異なる6人の女性を描く連作短編集。微妙に各々が影響し合い、生き方を高めていく前向きなストーリーです。人生の豊さとは、月収の多寡ではなく、人との出会いと、人の役に立つことみたいな学びが得られます。豊穣な人生のためのヒントが散りばめられています。2025/07/26
hirokun
216
★4 様々な月収・年齢の女性を主人公にした連作短編集。昨今の金銭第一主義に対し、シニカルかつユーモラスに表現した作品で、経済面の安定の重要性について触れながらも積極的に行動していく事で人生が意味深いものになる本質を語っている。本の内容から外れるが、トランプ大統領のように経済面で優位に立つ取引的判断を優先し、理念的価値観を考慮しない基準を持った人々が増加していく事を憂う。目的・狙いを明確にした上で、それについて熟考・議論することでこそ、そこで暮らす人の幸せが実現すると思う。2025/03/17
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