内容説明
日に日に高度化する生成AIが作り出す情報に、あなたの心がハッキングされる! 大災害や選挙の偽動画、組織的に展開されるスパモフラージュ、架空の口コミ――ネット空間に溢れるディープフェイクに騙されるな! 『読売新聞』の大型連載「情報偏食 ゆがむ認知」に大幅加筆の上、書籍化。
【目次より】
●第1章身近に潜むリスク
ダイエット、整形、ゲーム依存、オーバードーズ
SNSに翻弄される人々
●第2章揺れる教育現場
ネットの情報を信じ、宿題をAIに丸投げ
子どもたちの今
●第3章混沌もたらす者たち
炎上系、迷惑系、誹謗中傷
過激化するユーチューバーに迫る
●第4章操られる民意
ネット上に溢れる偽動画
不安や怒りで分断を煽る「物語」
●第5章求められる規範
多様性が失われつつあるデジタル空間
必要なものは何か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
91
生成AIが進歩してきて、SNSではフェイクニュースやあおり、根拠のない報道がずいぶん増えてきた。デジタルネイティブの若者たちに取っては、ネットで飛び交う情報の真偽を疑わずに信じることも多く、最近の闇バイトなどもその一種 ではないか。自分の考えることや行動に同調するネット上の居場所で承認されることが生きがいのように思えるのか。昔から噂や都市伝説はあったが、現代ではあまりにも伝播するのが早い。それが毎日のように情報として入ってくるのだから私も若かったらおそらく同じことをしていたと感じた。図書館本2025/03/13
_apojun_
6
図書館本。 タイトルからして胡散臭い気はしていたんだけど、一応大手の新聞社の名前があったので手に取ってみました。 タイトルに「生成AI」とはありますが、書かれていることはほとんどAIに関係なく、これまで散々言われてきたフィルターバブルとかエコーチェンバーとかの話。 もちろん生成AIによって、そういった状況により簡単に陥りやすくなったという面はあるけど、生成AIのずっと前から言われてること。 警鐘をならしているけど、この本にこういうタイトルをつけて出版すること自体がそもそも一役買ってんじゃないのかな。2025/06/26
ほぺむ
4
「フィルターバブル→エコーチェンバー」ここまではまだ仕方がない、形式が変わっただけで昔から似た状態はあったのではと思う。 「アテンションエコノミー→金儲け→偽情報」これはひどい。Xからの広告収益分配目当てに、能登の地震の時に東北の地震の動画を持ってきて閲覧数を稼いだというパキスタン人の話は衝撃だった。(確かに国外からのコメント増えてる) 「情報的健康」を目指して、バランスよく情報は摂取したい。今後情報操作や扇動があろうとも、偽情報を見抜ける乗っからない、そんな人に増えて欲しいし、自分もそうありたく思った。2025/06/21
やす
2
新聞社の本ということで、取材に基づいた記載が多い。生成AIというよりも、エコーチェンバーとかの話が多く、ネットの危険性といった感じ。特徴的な事例を取り上げており、危機を煽るにはよいが一歩引いて読む必要があるように思う。2025/07/14
Go Extreme
2
SNSリスク:フィルターバブル 認知バイアス 承認欲求 ゲーム依存症 薬物乱用 陰謀論 偽情報 精神疾患 美容手術:自己評価ドーパミン依存 SNS広告 情報氾濫 外見至上主義 教育現場の課題:デジタル教育 情報リテラシー 教師権威低下 同調圧力 検索依存 情報混沌:アテンションエコノミー フェイクニュース エコーチェンバー 認知の偏り 感情操作 情報操作:ジェネレーティブAI 世論操作 政治的影響 SNSアルゴリズム 選挙干渉 情報環境:メディアリテラシー 透明性規制 政府対策 多様な情報源 批判的思考力2025/03/20