内容説明
★「あの旅に行ってから落ち込まなくなりました」──吉田尚記[ニッポン放送ラジオパーソナリティ]
ストレスフルな現代社会に生きる私たち。「逃げ場がない」って、悩んでませんか?
でも、この世界には、一日中ダラダラして、お金もないのに幸せな人たちがいる。
ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんと人類学者の奥野克巳さんが、ボルネオのジャングルに住む狩猟民「プナン」の地でフィールドワーク。
彼らの暮らしから、悩まずに生きる方法を学びます。
つらい毎日でもニコニコ起きてスヤスヤ眠れるようになる、文化人類学の旅にようこそ。
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【ゲスト】
石川善樹さん[予防医学研究者、医学博士]
二村ヒトシさん[アダルトビデオ監督]
佐伯ポインティさん[マルチタレント]
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【目次】
■「なぜみんな幸せじゃないのだろう」という疑問が生まれたのは、十代のときでした。──まえがきに代えて
■第1章 なにも持っていないプナンは、なぜ幸福に生きているのか
■第2章 「親切」を知らないプナンは、なぜ高福祉社会を実現しているのか
■第3章 「なにもしない」先住民のウェルビーイングな生き方……[ゲスト:石川善樹]
■第4章 下ネタばかり話すプナンは、なぜ幸福そうなのか……[ゲスト:二村ヒトシ]
■第5章 世迷い商社マンが、常識が全く通じない人々に出会うまで
■第6章 我々はどうすれば幸福になれるか
■番外編 下ネタと人類……[ゲスト:佐伯ポインティ]
■旅のあとで──あとがきに代えて
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
42
吉田戦車さんの表紙に惹かれて手を取りました。それに似たようなことを義弟に言われてキョトンとしたことがあるからです。夫も私も下町の長屋で、四畳半の居間を満喫しながらしたいことをのんびりして生きています。世界中に友人がいて、困った時には駆け付けてくれる仲良しが近所にたくさんいて、あまった食べ物(主に市場の売れ残り)を押し付けると他のものになって戻ってくるというわらしべ長者生活。…こういう人生は別に地球の反対側に行かないでもできるんじゃないかなあ…と首をかしげました。2025/03/15
onasu
13
東南アジア・ボルネオ島北部のマレーシア領には、狩猟採集民プナンが住んでいるが、彼らに所有という概念はなく(後天的)、狩った猪などは皆で均等に分ける他、金があれば分けるし、何でも欲しいと言われれば譲るのが当たり前で、そこには「ありがとう」の言葉もない。 そんなだから、人類学者の奥野さんが何かを買ってやってもお礼はないし、持ち込んだものも全部皆で分けてしまう。 我々の言葉で言えば、彼らは非常に利他的で、特段のものは持っていないが、将来不安なんてものもない。果たして、僕らは彼らより幸せなんだろうか?2025/08/02
keisuke
5
図書館。面白かった、ポッドキャストも聞こう。2025/03/31
そろけん
4
狩猟民族プナン。貧富の格差がない、権力の集中がない、なにも持たない、なにもしない。ないない尽くしの社会がどれ程素晴らしいか、気楽に生きていくことができるか、この本には大きな教えがある。2025/05/17
spike
3
とにかく著者2人の破天荒さと、思考の柔軟さに舌を巻く。ゲストも豪華というかすごい。2025/04/26