内容説明
東日本大震災によって日本列島は地震や火山噴火が頻発する「大地変動の時代」に入った。その中で、地震や津波、噴火で死なずに生き延びるためには「地学」の知識が必要になる。本書は、京都大学名誉教授の著者が授業スタイルの語り口で、地学のエッセンスと生き延びるための知識を明快に伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
103
著者鎌田浩毅先生は通産省地質調査所(現・経産省産総研)から京都大学に移られ、マイナーな地学を最人気科目にし、退官後も「科学の伝道師」として一般人向けに南海トラフ地震に対する防災教育などに尽くされている。本書もその趣旨に則り、一般の人向けに平易な言葉で、地球科学の基本から防災まで気楽な市民講座風に語りかけている。リスクの高い順に①南海トラフ地震、②首都圏直下地震、③富士山噴火の可能性を論じている。今の地球科学の現状では何月何日とは分からないが、これらは将来必ず発生する。特に南海トラフ地震は2030年代に⇒2025/07/11
skunk_c
72
地学教室と題するが、実質は副題どおり地球科学に基づく地震と火山、そして防災に対する意識を説いたもの。自然地理とこのあたりの分野は言ってみれば兄弟であり、現在高校必修の「地理総合」で防災は重要視されているため、当然予備知識を持って読んだ。そのため極めて読みやすく、しかも地球科学で今「できること」と「できないこと」をはっきり打ち出して過剰期待をさせない点がよい。また「長尺の目」という長スパン、広範囲を視野に入れることを提唱(よって地球温暖化対策には是々非々)しているのも納得。「正しく怖がり備える」ための本。2025/07/16
やいっち
61
素晴らしい本だった。野暮な感想など要らない。分かりやすく且つ面白い。図が豊富なのも理解に役立ってる。鎌田氏じゃないが、地学を大学入試の必須科目に! 日本は、1995年の阪神・淡路大震災から地震・火山の活動期に入った。数十年は覚悟・自覚が必要。2025/11/07
さくら咲く
28
2030年代に6800万人の被災者が出る南海トラフ大地震が…。そんな鎌田先生の番組を観て「これは学ばなきゃ」と慌てて手に取った。今まで学ぶ機会が少なかった地学、地球の成り立ちから解りやすく説明。そして地震については日本人口の半分数が被災すると言う事、だが準備する事によって被災率も大きく減る事。それには正しい情報を仕入れ、それで終わるのではなく自分の中で我が事として残すことが大事と。心して家族で備えたいと前向きに捉えられた。2026/02/08
まさ
26
各章いずれも興味深く読みました。自分の知識が備わっていないので、あれこれさらに調べてみながらだったので時間はかかりましたが、やはり地学・地質はおもしろい。受験科目ではないからほとんどの人が知らない、ということがもったいないなぁ。必修にしても受験目的で学ぶようなものではないのだけど。国内だけではなく、近くだと白頭山の動向も気になります。2026/01/18
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- へるぱる - 2019 3・4月




