内容説明
1匹1匹のハチがもつ知性と心的機能に驚嘆! 高速の思考、柔軟な問題解決力、数を数え、道具を使い……昆虫の心の研究の最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
みすず書房が久しぶりに素晴らしいまた楽しい科学分野の本を出してくれました。数十年前には「みすず科学ライブラリー」というのを出版してくれて、コンラート・ロレンツの「攻撃」やステントの「進歩の終焉」などを楽しんだものでした。この本ではハチの驚異的な認知機能がどのようになっているのかをわかりやすく説明してくれています。今まではテレビなどの情報としてのミツバチやスズメバチなどの生態しか知らなかったのが目からうろこのような感じです。蜂の巣を作るのもかなりの機能でのことだそうです。いい本だと思います。2025/09/10
たまきら
44
私が普段観察しているハチはニホンミツバチですが、群れごと、そして群れの中でも経験値などで「性格」が現れているように感じられます。ミツバチ仲間だった久志さんは、スズメバチに襲われた群れが彼の元に助けを求めに来た話をしていましたが、実際声がけをして匂いを記憶してもらっておくと、警戒される頻度が減るのは体感しています。巻末に小野先生の推薦文があり、ニホンミツバチを愛する私はほっこりしましたとさ。2025/04/28
mim42
18
良書。ハチの科学から意識の科学へ。ハチが意識を持つか否かが直接の主題では無いが、少なくとも主観的体験があるはずだという立場。「意識」という概念は、ヒトとハチの間では同じ機能セットを指し得ない。ハチが意識を持つとするならばそれは人間のものとは大きく異なるだろう。様々な形態で存在する多様な意識の抽象化と特徴化を含む「比較意識学」が待望されている。ハチの個性や性格の章で、「洗い物が溜まっても気にならない人と気になって洗ってしまう人」の喩えがハマっていた。自己認識については単一モーダルミラーテストでは不十分かも。2025/04/21
パン太郎
7
以前うちの庭にアシナガバチが巣を作ったことがあった。虫嫌いの友人に話すと「ぎゃー」とのことだが、実際のハチは私の顔を覚えてじーっと見たりなんかしてホントに可愛い。ということで本書を手に取りました。顔、やはり覚えるのだそうです。個体によって性格や知力も違っていたり、またその多様性が種の保存に寄与しているなど、親しみが湧きます。また来ないかな..2025/06/01
たかぴ
7
無機質で機械的な存在だと思っていたハチ。だが、意外と間違いもするし学習能力には個体差があったりする。 感視覚や嗅覚など人間とはかなり違う器官もあるので同じように考えるわけにはいかないが、心象、脳内にも想像はしてみたくなる。2025/03/13
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