内容説明
子どもの寝かしつけの最後の日、深夜にこっそり口にした大人たちの秘密の夜食。高校時代にたった一日だけお昼を一緒に食べた、風変わりな友達がわけてくれたお出汁。結婚前にやっと母に感謝を伝えられた日、伝授された炊き込みご飯。夫の昔の恋人を想像しながら一人で啜る、夜のラーメン。なんでもない日常の中で浮かび上がる、色鮮やかなショートストーリー13話+作中に登場する料理の作り方を収録した、心温まるレシピ物語集。 レシピ監修:杉本史織
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
148
温かいご飯、食べ物をテーマにした13編からなるショートショートです。ほっこりとした話を書かせたらピカイチの柊さんなので、やはり読んでいて安心ですね。食べ物の描写が秀逸なのはもちろんですが、そこにさりげなくさらりと人情物語を綴る作者さんのステキな構成に脱帽ですね。ボリュームが少なめなのがちょっと残念ですが、でもきっとこのボリュームだからこそ、サクサク読めてスッキリできるのかもしれません。とにかく出てくる食べ物がどれも美味しそうで空腹時に読むコトはあまりオススメできませんね。柊さん、本当にごちそうさまでした。2025/03/29
ゆみねこ
86
お出汁の美味しさ満点の13の掌編。どの物語もレシピが付いていてとても良い!日頃手抜きばこりの私も、きちんと出汁を取ろうかなと思った。とにかく美味しそうなレシピ、しかもすぐに真似出来そうなのが嬉しい。2025/07/27
ぶんこ
82
鰹節で作った出汁の美味しさは長年味わってきましたが、歳とともに作る気力が失せ、今はインスタント。そんな時に読んだので、また出汁を作ってみたくなりました。紹介されているお料理も割と簡単に作れるもので、レシピもあってよかったです。2025/06/26
Karl Heintz Schneider
72
食」にまつわる13人の物語なんだけど、どの話にも必ずかつおぶしや出汁が出てくる。巻末の著者紹介のところに著者と並んで、もうひとり「にんべんアンバサダー」の名前が。どうりでその手のレシピばかり出てくるわけだ。恐らくにんべんがスポンサーなんだろうけど、ここまで露骨にやられると正直言って興ざめ。肝心の話の内容が頭に入ってこなかった。柊サナカさんは「天国の宅配便」シリーズの他にも素晴らしい著作があるだけに今回はとても残念。次作に期待ということで。2025/06/02
Ikutan
68
食にまつわる13の掌編と美味しそうなイラスト付きレシピ。掌編なのでサクサクとあっという間に読めて、ほっこり心が温まります。使われているのが、白だし、かつお節、つゆの素とお出汁の効いたメニューばかりだったのは、にんべんだしアンバサダーが監修、レシピの考案をしているからだったんですね。かつお節から丁寧に取ったお出汁は、もうそれだけでごちそうだなと思います。ゆるく人物が繋がっているところもあるのが嬉しい。ちょっと疲れた身体や心をじんわり癒してくれる優しい一冊です。2025/07/10
-
- 電子書籍
- 恋人交換 ~17歳の夏、私たちは誰にも…
-
- 電子書籍
- #こち亀 82 #ゴルフ‐3 ジャンプ…




