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内容説明
近代軍事学の祖であるクラウゼヴィッツから第二次大戦後に核戦略論と抑止論を展開したブロディなど10名の戦略思想を明解に解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
13
表題に「10人の思想家から学ぶ」とあるが、軍人として戦争の現場にあたる人物も多数おり、通常「思想」と聞いて想像するものとはかなり違う。クラウゼヴィッツから始まる10人は、いわゆるナポレオン戦争から核戦争の時代までを網羅する。「入門」というには、「近代軍事思想」についての基本的な概念を懇切丁寧に説明してくれてはいないので、自分にはなかなか頭に入らなかった。わかったのは、せいぜい戦争の現実の変化が「思想」に影響させていく、ということくらいか。古代中国の孫子と古代ギリシャ、ローマが何度も登場するのも目を引く。2025/07/19
フク
9
クラウゼヴィッツやリデルハートら、近現代ヨーロッパの戦略思想家をおさらい。 図書館2025/04/17
Go Extreme
3
戦争の本質:戦争定義 多面的性質 戦争と文化 情動要因 社会的影響 戦争の起源 歴史的背景 権力構造 クラウゼヴィッツの思想:政治の延長 絶対戦争 制限戦争 戦争目的 決闘的構造 政治優越性 戦争論 ジョミニの軍事科学:戦争概論 科学的原則 集中の原則 迅速な行動 地形利用 普遍的法則 機動戦略 フォッシュと戦略:戦略と戦術 間接的アプローチ 直接的アプローチ 軍種連携 戦争の目的 統合的視点 現代戦略の展開:総力戦思想 間接アプローチ 核抑止 エアパワー 戦略的抑止 文民統制 非対称戦2025/03/30
ゆんろん
1
馴染みのある名前も、そこまで馴染みのなかった名前もあったが、読めば読むほど、古に「兵は詭道なり」と喝破していた孫子(直接採りあげられているわけではない)は偉大なんだなと思えてくる。名前を聞いたことだけあったリデルハートの「リベラルな戦争観」について知ることができたのはよかった。「軍人だけに任せておくにはあまりにも重要な企て」であり、いざとなれば国民全体を巻き込むことになる戦争について、常日頃から思いを巡らせておくことが大事だと思わされた一冊だった。2025/06/25




